2003 Fiscal Year Annual Research Report
幼小中の連携教育による児童生徒の問題行動の抑制に関する教育臨床学的研究
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15530539
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
酒井 朗 お茶の水女子大学, 子ども発達教育研究センター, 教授 (90211929)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤江 康彦 お茶の水女子大学, 子ども発達教育研究センター, 助教授 (90359696)
無藤 隆 お茶の水女子大学, 子ども発達教育研究センター, 教授 (40111562)
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Keywords | 接続期 / カリキュラム開発 / 指導観のギャップ |
Research Abstract |
平成15年度は研究計画に従い、以下の3つの作業を進めた。 1)幼小連携の概要把握のためのサーベイ調査 平成15年1月から2月にかけて幼小連携、幼保小の取り組みについて全国の都道府県、政令指定都市の教育委員会にアンケートを実施し、38の自治体から回答を得た。この時にリストアップされた幼小連携実践校ならびに文部科学省開発研究指定校に対して、実施の経緯、取り組みの内容、評価について質問紙調査を実施した。 実施時期は2003年12月中旬から下旬。対象校は小学校210校、幼稚園190園。 有効回答数は小学校126校、幼稚園124園。 調査結果より、実施状況としては交流が主であり、カリキュラムの開発には至っていないこと、人事交流がなされていないことなどの課題が浮かび上がった。また、幼稚園側は小学校との指導観の共有を課題として強く意識しているが、小学校側にはそれほど強く意識されていないことなどが明らかになった。 2)教師の指導観に関するアンケート調査 広島市の公立小学校と連携して同市の小学校1年生担任教諭、幼稚園年長組担当教師、ならびに保護者への質問紙調査を行った。結果については現在分析中である。 3)幼から小へのなめらかな移行を達成するためのカリキュラム開発 お茶の水女子大学附属小学校、幼稚園において、幼稚園の年長組から小学校への移行におけるストレスを軽減し、いわゆる「なめらかな」移行を達成するためのカリキュラムを同校園の教師と共同で開発した。年長の2学期半ばから1年生の1学期までを「接続期」として一括りにして、仲間相互のかかわり、居場所の確保、学びに向けての動機付けをテーマとしたカリキュラム編成を検討、実施した。
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Research Products
(1 results)