| Research Abstract |
本年度は第2年次(最終年)にあたるため,次のようなまとめの作業を行なった。
(1)本研究領域は,先行研究が十分に整理されていないため,国内外(特に日本,アメリカ,韓国)の関連文献を収集すると同時に,日本語によって発表された論文・資料の総合的な文献目録を作成した。(報告書に収録予定)
(2)諸般の事情により,当初予定していたアメリカ現地調査を行なうことができなかったので,アメリカのケースについては文献研究を中心にすると同時に,訪問予定大学のアメリカ人研究者が来日した際,聞き取り調査を行なった。アメリカの大学職員を対象とする専門職大学院については,そのカリキュラム構造および教授方法(教科書・教材,コースパッケッと)を中心に分析した。なお,韓国のケーススタディについては,初年度に引き続き実施した。
(3)本研究課題に関しては,日本よりも先行している韓国およびアメリカの大学院教育を参考に,日本の事例(桜美林大学,名古屋大学,広島大学,東京大学の各大学院に設置されている大学職員を対象にしたコース)を比較の観点から分析した。
(4)特にアメリカおよび韓国の大学院教育で重視されている教材(コースパケット)の日本版(大学職員向けの大学院教育における基礎論:「高等教育論」)を試作した。
(5)なお,本研究課題(大学職員を対象とする専門職大学院の研究)を実施するには,三力国の大学院改革の一般的現状を把握する必要があるため,1990年代を中心に論点整理を行なった。これらについても,研究成果報告書の収録する予定である。
(6)これら(1),(2),(3),(5)の成果を,研究成果報告書として印刷する予定である。
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