2005 Fiscal Year Annual Research Report
教員養成プログラム初期に体験活動を履修した学生の教育実習後の態度変容
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15530560
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
羽賀 敏雄 弘前大学, 教育学部, 教授 (00142828)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小山 智史 弘前大学, 教育学部, 教授 (80153691)
野呂 徳治 弘前大学, 教育学部, 助教授 (90344580)
豊嶋 秋彦 弘前大学, 教育学部, 教授 (60113817)
田名場 忍 弘前大学, 教育学部, 助教授 (80292259)
吉崎 聡子 弘前大学, 教育学部, 教務職員 (00361006)
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Keywords | 科学実験 / 学校の変容 / 学生派遣のための斡旋ソフト / 不登校児道・生徒 / 得意分野 / 教育実習 / フレンドシップ事業 / 放課後学習チューター |
Research Abstract |
1.梅雨時の洗たく物の乾き易さという身近な現象を題材に、化学実験の授業設計をし、小学校教員養成プログラムの一環として実践した。小学校の授業がイメージできるように教具を工夫した。学生の多くは興味関心をもって、「子どもの視点」で授業を受けることができた。感覚を活かした授業は学生の興味・関心を持続させるのに有効であった。グループ学習におけるTAの役割を重視する方向で授業を展開した。 2.附属中学校との間で学生派遣のための斡旋ソフトを試作し、現状での到達点を述べた。学校で日常行われている小活動を支援・体験するためのソフトである。斡旋ソフトは運用方法に課題を残した。 3.不登校児童生徒への長期支援を行った学生の問題意識の変容過程を探るため、自由記述回答の内容分析を行った。その結果、多くの学生が、支援開始1年前後で、自分自身や支援経過を省みながら、個々の児童生徒に対応した支援に関心を向けていくことが示唆された。 4.地域と関わり、地域に開かれた学校の教員として、ものの考え方や人との対応の仕方などに優れた「得意分野、個性をもつ教員」の育成に、弘前大学教育学部生涯教育課程地域生活専攻が寄与する可能性を示した。 5.教育実習前に子どもとのふれあい体験活動を経験すると教員志望の動機付けになり、子どもへの関わり方への関心が教育実習後も持続する。不登校の子どもとの長期にわたる、自然な関わりから生ずる学校適応支援者としての社会化過程の多くは、望ましい教員としての社会化過程と重なる。フレンドシップ事業を履修していない学生の放課後学習チューター履修後の感想文は、学習支援が生活支援に支えられており、子どもとの関わり方を先行して学ぶことの重要性を示唆していた。
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Research Products
(8 results)