2003 Fiscal Year Annual Research Report
国語教員養成における論理的表現力育成のためのカリキュラム開発
Project/Area Number |
15530566
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
香西 秀信 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (20178213)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中嶋 香緒里 宇都宮大学, 教育学部, 講師 (20334021)
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Keywords | レトリック / プロギュムナスマタ / 作文教育 / 論理的思考力 / 論理的表現力 / 教員養成 / 現職再教育 |
Research Abstract |
本研究は、平成15年、16年の2年計画で、教員養成課程において、国語教員志望者・現職派遣教員の論理的表現力を訓練するためのカリキュラム及び系統的教材を作成する目的により、西洋で1500年間(2世紀〜17世紀)にわたって用いられたプロギュムナスマタ(progymnasmata)と呼ばれる作文・話し方教育のための訓練方法(及びその教科書)を研究し、それを現代の高等教育での作文教育に利用可能なように作り直すことを試みるものである。平成15年度の実績としては、 1)主として古代ローマで利用された、Theon, Hermogenes, Aphthonius等のプロギュムナスマタの教科書の分析 2)プロギュムナスマタの歴史及びレトリックの教育課程の中での位置と性格の研究 3)Patillon, Crowley and Hawhee, D'Angelo等のプロギュムナスマタを応用した現代の作文教科書と原典との比較 4)上記にもとづく独自のプロギュムナスマタの理論書(全5課程)の作成 5)その理論書を作文教科書として実効化させるための第一次カリキュラム案・教材集の作成 6)それを利用した教員養成及び現職者再教育の場での作文教育の実施 7)その結果(受講生の作文)の分析 8)7)にもとづく第2次カリキュラム案・教材集の作成 等の成果が得られた。 なお、上記4)5)7)8)はほぼ原稿が仕上がっており、平成16年度の研究成果を取り入れて、来年度中に作文教科書として出版される予定である。
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Research Products
(1 results)