Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 武志 上越教育大学, 学校教育学部, 助教授 (70324019)
小林 恵 上越教育大学, 学校教育学部, 助教授 (00145179)
高田 喜久司 , 副学長 (70115351)
小林 毅夫 上越教育大学, 学校教育総合研究センター, 講師 (50361936)
尾島 卓 上越教育大学, 学校教育学部, 助手 (50293270)
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Research Abstract |
研究初年度にあたる本年は,研究協力者を含めていくつかのワーキンググループを作り,以下の通り,それぞれの課題に応じて研究を推進した。 (1)理論研究班は,文献研究を通して,総合学習の理論と方法の基礎を探究した。特に,高校段階においては,学科制度や生徒の発達段階の違いから,総合学習の枠組みも小中と異なる部分が少なくないことが明らかになった。 (2)調査研究班は,機関調査と学校調査に関する基礎作業を行い,質問紙調査を実施し,現在集計中である。質問紙作成の過程では,教育委員会へのインタビューや現場教師のディスカッションを組織し,現場のニーズに対応した質問内容をデザインすることに努力した。 (3)実践研究班は,先進的な事例を参照しつつ,実践構築の方向について検討した。ここでは,現場教師を研究協力者として依頼し,経験に基づいた提言となるように配慮した。 (4)小中高連携班は,連続セミナー等を企画し,総合学習における連携の在り方を模索した。総合学習の実践状況は,各学校段階において温度差があり,連携の重要性にもかかわらずその困難さも明確になった。各学校段階での実態をふまえて,可能な連携の枠組みを考察し,その成果をまとめる予定である。 (5)海外研究班は,東アジア各国での総合学習の資料を取り寄せ,分析した。特に,中国における素質教育,韓国における裁量活動は日本の総合学習と関係の深いものである。中国・韓国・台湾の研究者と連携しつつ,東アジアにおける総合学習の共通性と差異について研究し,次年度の学会報告を経て,成果をまとめる予定である。 以上略述した個別の成果を集約・統合し,次年度において研究全体の成果を冊子としてまとめる予定である。
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