2004 Fiscal Year Annual Research Report
命題の局所的組織化に基づく,中学校数学科の幾何教育カリキュラムの開発と評価
Project/Area Number |
15530577
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
吉田 稔 信州大学, 教育学部, 教授 (40201016)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 樹夫 信州大学, 教育学部, 助教授 (10261760)
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Keywords | 中学校 / 幾何教育 / カリキュラム / 局所的組織化 |
Research Abstract |
本研究の目的は,命題の局所的組織化を軸として、中学校数学科の論証指導カリキュラムを抜本的に再構築し、構築されたカリキュラムに基づく論証指導の有効性を実証することである。 この目的を達成するために,平成16年度には,次の3点が実施された。 ●「命題の構成的体系化」に基づく論証指導カリキュラムのフレームワーク作り フレームワークは,次の3つの軸からなる。 〓幾何と空間の関係 非ユークリッド幾何の史的研究に基づいて,幾何学の思想的発展の段階を5つの段階に区別した。 〓命題の証明及び組織の内容 次のカテゴリーを設定した:「こと」の因果化,「こと」の合理化,命題の組織化,命題の体系化,命題の公理化 〓命題の証明及び組織の表現 証明の表現及び組織の表現という視点から,5つの段階を設定した。 ●命題と実験・実測の関係に関する生徒の意識調査 小学校における図形の学習との連続性を考慮するために,命題と実験・実測の関係に関する生徒の意識を調査した。その結果,先行研究の成果以上に,生徒の意識の様相は複雑で,命題の全称性を実験・実測で判断しているとは限らないことがわかった。 ●論証指導の授業記録 現行のカリキュラムが教室でどのように実施されているかをとらえるために,公立中学校における論証指導の授業32時間を記録した。
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Research Products
(2 results)