2005 Fiscal Year Annual Research Report
命題の局所的組織化に基づく,中学校数学科の幾何教育カリキュラムの開発と評価
Project/Area Number |
15530577
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
吉田 稔 信州大学, 教育学部, 教授 (40201016)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 樹夫 信州大学, 教育学部, 助教授 (10261760)
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Keywords | カリキュラム / 中学校幾何教育 / 論証 / 命題の局所化 / 心の動き / 数学思想史 / 認知 / スキーマ形成 |
Research Abstract |
カリキュラム研究においては学習目的と学習履歴に関する知見が必要不可欠である. 本年度は,学習目的の考察にあたっては,主体者,主権者形成に必要な論証指導のありようについて探求した.論証はとりあげる命題のありようを正面から考察する課題を含み,おのずと,法的・政治的意識に深くかかわり,主権者としての意識を形成していことになるからである. また,学習履歴については,小高俊夫氏(元静岡大),岡本光司氏(元静岡大)とともに考究した「カリキュラムメーキングの基礎的研究」(1987年ICME発表)をベースに研究をすすめ,特に局所的組織化のもつ意味を具体化するための方策を模索した. この研究の過程で,論証指導の困難性に着目し,論証指導を受けている学習者の心の動きの特徴についても考察を行った. 上述した思想的,認識的,実践的,心理的な考察を通じて,論証の意識が希薄な江戸時代の数学(和算)と西洋文化をとり入れた明治以降の数学における論証のもつ価値づけが歴史的,文化的な視点から考究することが本研究を進めるにあたり必要な研究課題として浮上してきた.
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Research Products
(2 results)