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2004 Fiscal Year Annual Research Report

知的障害養護学校における補助・代替コミュニケーションの活用が教育に及ぼす効果

Research Project

Project/Area Number 15530630
Research InstitutionHiroshima International University

Principal Investigator

伊藤 英夫  広島国際大学, 人間環境学部, 教授 (90134775)

Keywords補助・代替コミュニケーション / 双方向 / 授業への取り組み / 携帯電話 / VOCA
Research Abstract

1.都立中野養護学校、県立広島北養護学校では、共に先進的な教育改革、授業改善に取り組んでいる学校である。両校ともこの1〜2年で、補助・代替コミュニケーション(AAC)を積極的に授業に取り入れようと試みてきた。そこで毎月授業参観をして、どのように授業に取り入れ、どのような授業を作っていくのかについて、1年間分析した。その結果、
(1)AACの理念がまだ十分に理解できていない段階では、まず、形から入ろうとする傾向が強く、積極的に授業に取り入れようとするあまり、児童生徒の実態とは関係なく、何でも画一的に視覚的手段を用いようとすることが多かった。
(2)授業内容を伝える手段として、写真を用いたりする場合、熱心に取り組もうとすればするほど、詳細に写真カードを用意し、複雑すぎたり、内容が多すぎたりして、かえって分かりにくくなる傾向が見られた。
(3)教員が伝えたいことをシンボルやサインに表して伝えようとするが、教員からの一方通行的な場合が多く、児童生徒に判断を求めたり、選択させるなどの反応を引き出す試みが少なく、せっかくAAC手段を用いても、双方向的コミュニケーションとして利用されることがほとんどなかった。授業におけるコミュニケーションマインドを、授業者がいかに自覚できるかということが課題となった。
(4)教室内の環境の整備や、VOCAの使用などは積極的に行われるようになったが、教室を一歩出ると、コミュニケーションを保証する意識に乏しく、生活の中のコミュニケーションというよりは、教育の手段としてのAACという理解にとどまっていることが多かった。
2.都立中の養護学校では、50音表を用いていた無発語の自閉症生徒に対して、携帯電話をVOCAとして使う試みを行った結果、効率よく、生徒の方からのコミュニケーションができるようになり、双方向のコミュニケーションが、様々な場面で生起することが確認された。

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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