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2004 Fiscal Year Annual Research Report

銀河系内に存在する拡がったX線天体の研究

Research Project

Project/Area Number 15540225
Research InstitutionIwate University

Principal Investigator

山内 茂雄  岩手大学, 人文社会科学部, 助教授 (60260410)

KeywordsX線 / X線スペクトル / 銀河面サーベイ観測 / 超新星残骸 / 銀河面X線放射 / 高温プラズマガス
Research Abstract

「あすか」衛星による銀河面サーベイ観測において初めてX線を検出した超新星残骸について、X線イメージと電波イメージの比較、およびX線スペクトルの再解析を行った。いずれも強い星間吸収を受けていることを確認した。高温ガス中の高電離した重元素からの輝線が見られ、熱的放射であると判断できるもののほか、明確な輝線構造が見られず、通常の超新星残骸に比べ硬いスペクトルをもつものもあることがわかった。
「あすか」銀河面サーベイ観測のデータを用いて、未同定の拡がったX線放射天体を系統的に探査しているが、さらに点源には分解できない拡がった構造をもつ天体(超新星残骸候補天体)を発見した。サーベイ観測だけでは統計が十分ではないので、今後の観測でこれらの性質を明らかにすることが必要である。
超新星残骸G344.7-0.1について、XMM-Newton衛星のデータも調べ、先に「あすか」衛星で得たものと同様、重元素組成比が太陽組成比よりも大きいこと、強い中性鉄輝線が存在することを確認した。
銀河円盤、銀河バルジ領域に存在する拡がったX線放射について、「ぎんが」衛星によるスキャン観測のデータの解析を進めた。熱的放射成分の大局的な構造を見るため、数千万度の高温プラズマガス中に存在する鉄イオンの出す中心エネルギー6.7keVの輝線強度分布を調べている。今後、スキャン観測のデータの解析を進め、熱的放射成分の全体像を明らかにし、非熱的放射成分の大局的構造を調べていく予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2004

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] XMM-Newton Observations of G32.45+0.1 and G38.55+0.0 : Diffuse Hard X-Ray Sources Found by the ASCA Galactic Plane Survey2004

    • Author(s)
      Yamaguchi, H.et al.
    • Journal Title

      Publications of the Astronomical Society of Japan 56

      Pages: 1059-1065

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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