2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15540275
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
佐藤 透 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (10135650)
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Keywords | 核子共鳴 / ニュートリノ / パイ中間子発生反応 / デルタ / 弱い相互作用 |
Research Abstract |
本年度研究実施計画に従い、ニュートリノ-核子反応におけるパイ中間子発生反応の理論をニュートリノ-原子核反応に応用した。 (1)ニュートリノ-原子核反応の断面積公式の導出 当初の研究計画は重陽子におけるニュートリノ反応に限定したものであったが、最近のK2Kなどニュートリノ振動実験解析における重要性から、一般の原子核における反応断面積公式を導出した。またニュートリノ-原子核反応解析の際必要となる多重極振幅計算コードは、中性電流へも拡張し完成した。これを用い、電子線によるパリティ非保存非対称量、中間子交換模型による構造関数を用いたハドロン・クォーク・デュアリティの研究を行った。 (2)第2共鳴領域への反応模型の拡張 我々のこれまでの模型は、デルタ共鳴領域までしか有効でなかった。今回2パイ中間子発生のエネルギー領域まで取り扱うことのできるユニタリな模型を構築した。この模型を2パイ中間子光発生反応に応用し、最近のJLABのデータとの比較から、ππNの3体問題を取り扱うユニタリな模型の重要性を示した。 これらの研究成果は以下の国際研究集会での招待講演で発表され、投稿準備中である。 Carolina Neutrino Workshop (2004,April, Columbia, USA), American Physical Society April Meeting (2004,May, Denver USA), Neutrino factories and super beam (2004,July, Osaka), Hadron Deformation Workshop (2004,August, MIT, USA), MENU2004 (2004,Sep, Beijing, China)
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Research Products
(3 results)