2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15540322
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Research Institution | Osaka Electro-Communication University |
Principal Investigator |
大野 宣人 大阪電気通信大学, 工学部, 教授 (20194251)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 哲 大阪女子大学, 理学部, 教授 (10027708)
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Keywords | フッ化物発光材料 / 真空紫外 / フッ化物結晶 / 希土類不純物 / タリウム型不純物 / 遷移金属不純物 |
Research Abstract |
申請研究の初年度である平成15年度では、フッ化物専用結晶作製炉(小型真空電気炉、ユニオンマテリアル社特注品)を導入・整備し、これを用いていくつかの試料の作製を試み、これらの基本的な光学的評価を行った。 第一段階として、フッ化物焼結体試料を、新たに導入した結晶作製炉でもこれまで同様に作製可能かを確認し、さらに作製条件を最適化するため、すでに研究を行っているPrおよびEuを添加したNaGdF_4の焼結体試料を作製してその評価を行った。その結果、これまで得られた実験結果をよく再現し、焼結体試料については、導入した結晶作製電気炉で問題なく行えることを確認した。そこで新たに、TbおよびEuを添加したNaGdF_4の焼結体試料を作製し、分子科学研究所極端紫外光実験施設(シンクロトロン放射光実験施設)において作製した試料についての実験を行った。その成果については、今年11月に奈良市で行われる国際会議(Rare Earths 2004,Nara,JAPAN)で発表する予定である。 つぎに、フッ化物の単結晶試料の作製を試みた。試作した試料は、フッ化物の中でも単純なNaCl型構造をとり融点も低い無添加LiF結晶、および1価のタリウム型不純物であるTl,Ga,Inを添加したLiF結晶である。作製条件の最適化を経て、比較的大きな単結晶(数十ミリ角)の作製に成功した。ただし、その後の評価で、使用した原料に強い発光を示す不純物が混入していることが判明したので、現在、原料粉末を評価してその選定を行っている。また、タリウム型不純物を添加した単結晶については、従来行われている不純物元素のフッ化物を母体材料に加える方法では困難であることがわかり、現在、新たな不純物添加法を検討中である。
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