2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15540322
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Research Institution | Osaka Electro-Communication University |
Principal Investigator |
大野 宣人 大阪電気通信大学, 工学部, 教授 (20194251)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 哲 大阪府立大学, 理学部, 教授 (10027708)
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Keywords | フッ化物結晶 / フッ化物蛍光体 / 真空紫外光 / 希土類発光中心 / TI型発光中心 |
Research Abstract |
申請研究の最終年度である平成17年度では、整備・改良を加えたフッ化物専用結晶作製炉を用いて各種のフッ化物試料の作製を行い、これら発光・励起スペクトルおよび時間分解蛍光スペクトル、蛍光減衰曲線の測定などにより光学的な評価を行った。 希土類のTbおよびEuイオンを添加したNaGdF_4の焼結体を分子科学研究所極端紫外光実験施設(シンクロトロン放射光実験施設)で行った光学実験の結果を、J.Alloy and Compounds誌に発表した。また、今年度新たに3価のTI型不純物であるBi^<3+>イオンに注目し、Bi^<3+>イオンを発光中心とするNaYF_4の蛍光体の作製を試み、この試料が真空紫外領域においてBi^<3+>イオンによる吸収を示し480nmを中心とした強い青色発光を示すなど、真空紫外用の発光材料として応用できる可能性を示した。これらの結果は、平成17年9月に同志社大学で開催された日本物理学会、平成18年3月に武蔵工業大学開催された応用物理学関連連合講演会で、また平成17年7月中国・北京でのLuminescence国際会議、平成17年10月米国・ロサンゼルスで開催されたElectrochemical Societyの第208回の年回においても発表した。これらの結果をまとめたものはJ.Luminescence誌に採択され、現在印刷中である。 フッ化物の単結晶試料の作製についても昨年度より引き続き取り組んだ。作製する試料の母体結晶としては融点が比較的低いNaFを選び、この結晶にO_2^-イオンの添加を試みた。この結果の一部は、この3月に愛媛大学で開催された日本物理学会で発表したが、現在、導入の最適な条件を探すべく検討中である。
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Research Products
(3 results)