2005 Fiscal Year Annual Research Report
海底水圧計・地震計データの解析による津波地震の発生メカニズムの研究
Project/Area Number |
15540414
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Research Institution | Independent Administrative Institution, Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology |
Principal Investigator |
平田 賢治 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部変動研究センター, サブリーダー (20359128)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 浩幸 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部変動研究センター, 研究員 (80360759)
馬場 俊孝 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部変動研究センター, 研究員 (90359191)
谷岡 勇市郎 北海道大学, 地震火山観測研究センター, 助教授 (40354526)
佐竹 健治 独立行政法人産業総合技術研究所, 活断層研究センター, 副センター長 (20178685)
高橋 浩晃 北海道大学, 地震火山観測研究センター, 助手 (30301930)
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Keywords | 津波 / 微小津波 / 水圧計 / 海底観測 / 温度補正 / 温度ノイズ / 余効変動 / 地震 |
Research Abstract |
昨年度までに高知県室戸沖と北海道十勝沖に設置されている海洋科学技術センターの2基のケーブル式海底水圧計の約3年分の基本的な処理及びデータ解析を実施したが,今年度はこれに加えてさらに約2年分の処理を追加実施し,約5年分の長期水圧変動連続データを作成した. 今年度の前半までに,海底深層流などにより水圧計周囲に急激な温度変化が起こると,擬似的な水圧変動信号が発生することが確かめられた.この影響を取り除く手法を開発し(Hirata and Baba,2006,GRL),短周期の擬似的温度ノイズを取り除くことが可能になり,うその微小津波信号の検出数を軽減することに結びついた.また,長周期の擬似的温度ノイズも経験的手法により取り除き信頼がおける長期間のデータから,2003年十勝沖地震(マグニチュード8)の余効変動の分布の推定を行った(Baba et al.,2006,EPSL). 2003年十勝沖地震の余震活動は3年経った現在でも活発であり,微小津波を伴う余震が海溝陸側斜面の下で多数発生していることが確かめられた.現在のところ,ケーブル式水圧計で観測された微小津波が,地震波から予想される程度の大きさであるか否かを判定するためにデータ処理を継続している.微小津波の発生源(余震)は海溝軸付近の軟らかい付加帯や大陸斜面下部,大陸斜面上部でも多数発生しており,果たしてこれらの微小津波が「通常の津波」なのか,「津波地震」的であるか,もし津波地震的であったならどのような地理的な分布をしているのか,断層メカニズムにどのような特徴があるか/ないか,どの最終的なデータ処理結果を待って,判定したい.
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Research Products
(4 results)