2005 Fiscal Year Annual Research Report
中間圏・熱圏下部における長周期振動と下層大気変動との関連
Project/Area Number |
15540420
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Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
三好 勉信 九州大学, 大学院・理学研究院, 助教授 (20243884)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣岡 俊彦 九州大学, 大学院・理学研究院, 教授 (90253393)
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Keywords | 大気上下結合 / 大気の長周期変動 / 大気大循環 / 大気大循環モデル / 大気潮汐波 / ケルビン波 |
Research Abstract |
前年度までの研究をさらに発展させ,中間圏・熱圏下部におけるケルビン波や一日潮汐波の振幅の季節内変動と対流圏での積雲対流活動との関連について,さらに詳しく解析してみた.その結果,ケルビン波,一日潮汐波の振幅の季節内変動は,熱帯域の降水分布の時間変動と非常に良い相関があることがわかった.このことは,ケルビン波や一日潮汐波の振幅の時間変動を介して,対流圏熱帯域の大気大循環変動(もしくは積雲対流活動の変動)が中間圏・熱圏下部における大気大循環変動に影響を与えることを示唆するものである. 一日潮汐波について,前年度までは太陽同期成分の解析がものであったので,本年度は太陽非同期成分について,中間圏・熱圏下部の長周期振動や対流圏大気大循環変動との関連について解析を行った.その結果,西進東西波数2成分と東進東西波数3成分の振幅が特に大きく,卓越時には太陽同期成分の振幅の半分程度に達することがわかった。太陽非同期成分の時間変動については,太陽同期成分以上に,熱帯域の対流活動(降水量分布)とのあいだに強い相関があることがわかった.さらに,中間圏・熱圏下部における太陽非同期成分による東西平均流加速量は,太陽同期成分の25-50%程度(卓越時には,10m/s/day程度の大きさになる)に達し,東西平均東西風の運動量収支にとって重要な役割を演じる事がわかった.
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Research Products
(1 results)