2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15540449
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
高橋 修 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (20242232)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
真山 茂樹 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (40199914)
松岡 篤 新潟大学, 理学部, 教授 (00183947)
竹村 明洋 琉球大学, 熱帯生物圏研究センター, 助教授 (40222103)
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Keywords | Polycystinea / Acantharea / Spumellaria / Nassellaria / 18SrDNA / 分子糸統 / 放散虫 / 系統樹 |
Research Abstract |
2003年6月10日〜27日および10月26日〜11月4日の2回ノルウェーに渡航し,研究協力者であるKjell R.Bjorklund教授らとともに,ノルウェーのSogndalにて放散虫を採集した.採集後,PCR法により18SrDNA領域の増幅を行い,十数種の18SrDNAの増幅に成功した.クローニングを経て,塩基配列解析を行ったところ,これまで,数種の18SrDNAの塩基配列を解読できた. そこで,申請者が解析したデータをもとに,放散虫特有のプライマーを設計し,これを用いて,放散虫と共生藻の18SrDNAがともに増幅されたものをテンプレートとし,セカンドPCRを行ったところ,Cladococcus viminalisの増幅にも成功した. これまで解析したデータにより,系統樹を構築し,真核生物全体の中でのPolycystinea綱とAcantharea綱の系統関係を調べた.NJ, MP,およびML系統樹全てで,それら2綱はクラウン生物群の根の部分で分岐し,単系統を形成していた.その単系統は73%,84%,および64%のブーツストラップ確立で支持された.また,Polycystinea綱とAcantharea綱のみの29種データセットでは,それら2綱の内部における系統関係は,NJ, ML系統樹で,Spumellaria目の群体性と無殻単体性がNassellaria目と100%のブーツストラップ確立で単系統を形成し,またブーツストラップ確立は低いがSpumellaria目のSpongodiscidae科はAcantharea綱と近縁であることが示された.
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Takahashi, O., Mayama, S., Matsuoka A.: "Host-symbiont assocition of polycystine Radiolaria : epifluoresence microscopic observation of living Radiolaria"Marine Micropaleontlogy. 49-3. 187-194 (2003)
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[Publications] Takahashi, O., Yuasa, T., Honda, D., Mayama, S.: "Molecular phylogeny of the solitary shell-bearing Polycystinea (Radiolaria)"Revue de Micropaleontlogie. 47-2(in press). (2004)