2004 Fiscal Year Annual Research Report
新奇トリガリングシステムによるCIEEL型発光系の構築
Project/Area Number |
15550043
|
Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
渡辺 信子 神奈川大学, 理学部, 助手 (40291744)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 正勝 神奈川大学, 理学部, 教授 (10260986)
|
Keywords | 化学発光 / CIEEL / トリガリング / アリルチオラートアニオン / アリールメチル型カルバニオン |
Research Abstract |
本研究は、CIEEL型化学発光基質の新規トリガリングシステムの開発を目的とするものであり、脱保護あるいは塩基処理により容易に生成するアリ-ルチオラートアニオン(aryl-S^-)およびアリ-ルメチル型カルバニオン(aryl-C^-)を電子供与体とする新しいタイプのCIEEL活性ジオキセタンの設計と合成を行い、新しいトリガリングシステムによる発光系を構築するものである。本研究では、極めて熱安定性に優れる1-アリール-2,6,7-トリオキサビシクロ[3.2.0]ヘプタン骨格を用い、その1位フェニル環に置換スルファニル(RS-)および電子吸引性基の置換したメチル基(Ew-CH-X)を導入したジオキセタンを合成、その塩基誘発分解について検討してきた。置換スルファニル(RS-)基を導入したジオキセタンについてはアシルスルファニル体から同一構造でのジスルフィド体への展開を図り、水酸化アンモニウム塩での新規トリガリングが可能なことを見出した。また、アリ-ルメチル型カルバニオンによる新たな発光系として1-アリール-2,6,7-トリオキサビシクロ[3.2.0]ヘプタン骨格の1位にインデン環およびフルオレン環を導入、インデン環1位およびフルオレン環9位に発生させたカルバニオンを利用した発光分解について検討した。フルオレン置換ジオキセタンでは9位に導入した置換基により発光波長などが大きく変化することを見出した。
|
Research Products
(6 results)