2004 Fiscal Year Annual Research Report
人の感覚および生体信号に基づく人と環境のインターフェイス最適化に関する研究
Project/Area Number |
15560210
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Research Institution | DOSHISHA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
小泉 孝之 同志社大学, 工学部, 教授 (20247795)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻内 伸好 同志社大学, 工学部, 教授 (60257798)
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Keywords | 人体 / 感性評価 / モデル |
Research Abstract |
本研究により得られた成果を以下に示す. (1)体系を考慮した立位連成振動における動特性解析を行った.その結果,BMIと呼ばれる人間の肥満度を表す数値で被験者ごとの体系を分類することにより,人体ディメンジョンと動特性の関係が高いという結果が得られ,体型ごとに動特性が違うことがわかった.また同時に行った不快度アンケートから,個人別の動特性の違いが心理面にも影響を与えていることがわかった. (2)感性評価試験を行い,自動二輪車の不安定挙動とライダ感性との関連性について検討した.ファジイ集合理論を適用しライダの主観のあいまいさを考慮した.その結果,車両に生じる振動が各成分ごとに感性評価され,バランスの取れた車両特性を得るための設計指針が得られた. (3)圧力負荷時の鼓膜挙動計測と感性評価を行った.その結果,鼓膜挙動は圧力差に依存すること,圧力負荷時の鼓膜の変位は大きく,人は強く不快感を感じることがわかった.また圧力負荷時の鼓膜挙動をシグモイド関数により表現し,鼓膜と人の感性の関係を得た. (4)衝突障害評価用3歳児有限要素人体モデルを開発した.衝撃試験を行うことによりモデルの生体忠実性を実証できた.また,胸部での骨折判定を行った結果,チャイルドシートのハーネスによる圧迫により胸部の骨折が予測できた.よって,モデルの障害評価への可能性を実証できた. (5)随意筋収縮を考慮した人体上肢のモデルを構築した.上肢運動に関する筋肉を把握する際には,関節角度と回転角度を基準にトルクと平均筋活動量により活動特性を明らかにした.また,活動特性よりHillモデルの活動状態の定義手法を新たに提案した.提案する活動状態により随意筋収縮を考慮したモデルを用いて運動解析を行った.その結果,実験結果と同様な傾向を示したため,提案する手法は妥当であり,随意筋収縮を考慮したモデルが構築されたといえる.
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Research Products
(7 results)