2004 Fiscal Year Annual Research Report
環境に優しい次世代型EV用ソフトスイッチング電力変換装置の実証的研究
Project/Area Number |
15560244
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
平木 英治 山口大学, 工学部, 助手 (20284268)
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Keywords | 三相電圧形インバータ / ソフトスイッチング / EV |
Research Abstract |
・小型モデル試験器の製作(三相インバータ回路) 平成15年度に本研究で提案するZCZVS複合ソフトスイッチング方式が原理通りに動作することが可能であることを証明した。そこで平成16年度は、提案するソフトスイッチング技術を三相電圧形インバータに適用し、実証的な評価検討を行った。 大学内研究室での評価・検討を考慮すると、実際のEV実現に必要な数十kW級の試験器を試作することは非現実的である。そこで最大出力3kW級のZCS&ZVS複合ソフトスイッチング方式を主として比較のためにZVS方式を含め、ソフトスイッチング動作を実現する補助共振転流回路を三相インバータの各相に接続した補助共振転流ポール型の電力変換装置小型モデル試験器を作成した。動作解析シミュレータ上での動作とMOSゲート型高速半導体スイッチングデバイスを用いた小型モデル試験器の動作状況を比較検討することで、実際応用上の回路設計要件、制御要件を導出した。また比較評価のために、三相を一括して処理する補助共振DCリンク方式ソフトスイッチングインバータについても検討を行った。さらに疑似電源回路網を用いた伝導性ノイズ計測を行った。 提案するZCZVSソフトスイッチング方式は、スイッチング遷移時に流れる共振電流が他のソフトスイッチング方式と比較して大きめであることもあって、電力変換効率は従来からのハードスイッチング方式と比較してさほど改善効果は見られなかったものの、伝導性ノイズの観点からは優位性を示すことができた。
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Research Products
(3 results)