2004 Fiscal Year Annual Research Report
nsオーダーでの部分放電電流計測による電気絶縁材料の長期信頼性評価
Project/Area Number |
15560258
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Research Institution | Shizuoka Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
石田 隆弘 静岡理工科大学, 理工学部, 講師 (00247579)
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Keywords | 絶縁材料 / 部分放電 / 電流波形 / 内部放電 / nsオーダー |
Research Abstract |
本研究では、絶縁材料表面の劣化状況の違いによる部分放電電流波形を調べ、絶縁体表面の劣化状況と部分放電電流波形の相関を明らかにすることを目的とし、nsオーダーでの部分放電電流波形測定システムの設計・製作・評価を行った。 本年度当初計画では、直流電圧印加時の部分放電の評価を行う予定であったが、実際の電力機器は交流で使用される場合が多いため、交流電圧印加下で実験を行った。 内部放電試料を用いて交流電圧を印加して内部部分放電を発生させ、交流電圧印加時間の経過に伴う部分放電電流波形の測定を行った。実験の結果、以下の事項が明らかとなった。 (1)内部放電試料では、通常インパルス状の放電電流波形が観測されるが、課電時間の経過に伴い、極性反転後1発目の正極性放電において、通常のパルス電圧に引き続き、逆極性の電圧が観測される。 (2)通常のパルス電圧に引き続き観測される逆極性電圧は、課電時間の経過に伴い増加する傾向にある。 (3)課電時間の経過に伴い内部放電試料の劣化が進み、放電が群小化の傾向を示した場合には、逆極性電圧は観測されなくなる。 (4)放電が群小化した傾向にある時点で観測された放電波形は、通常の波形と比較して電流波形の幅が広く、電圧の立ち下がりが緩やかな傾向にある。 以上の結果をもとに、次年度は絶縁材料の劣化と放電波形の関連を明らかにしていく予定である。
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