2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15560259
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Research Institution | Toyota Technological Institute |
Principal Investigator |
土田 縫夫 豊田工業大学, 工学部, 教授 (40023246)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
早川 聡一郎 豊田工業大学, 工学部, 助手 (50288552)
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Keywords | 電力伝送 / 情報伝送 / スペクトル拡散多重通信 / 非干渉伝送 / M系列符号 / 直流バイアス |
Research Abstract |
従来,研究代表者らが行ってきたスペクトル拡散多重通信技術の研究成果を基に,パワーエレクトロニクス技術を応用し,伝送する電力そのものに情報も持たせ(本研究ではこれを情報化電力と呼ぶ),一対のワイヤ(動力線)のみで多数のデバイスを駆動するための情報化電力の伝送を非干渉かつ簡易な回路構成で行う情報化電力伝送システムの実現を目指して研究を行っている。 本年度の研究では,これまでに研究・開発してきた7チャンネルの情報化電力伝送が可能な多重伝送システムの試作機による目的達成を目指した。これまで,本システムの増幅器にはユニポーラPWM増幅器を用いてきたが,伝送システムの特性上,ユニポーラPWMでは電力伝送効率が悪く,バイポーラPWMを使用した方が良いことを明らかにした。バイポーラPWMを採用したことで,受信機側で送られた情報化電力から,負荷だけでなく受信機そのものを駆動する電力を安定して取り出すことを実現でき,今まで必要としていた受信機駆動用電源線が不要となり,受信機は外部から接続される一対のケーブルだけで駆動することが可能となった。また,伝送路のインピーダンスの影響による同期取得の不安定化を避けるために,同期信号入力を伝送ケーブルに巻きつけたアンテナによる静結合として取得することで安定した同期補足を実現した。更に,送信信号を4ビットの信号パターンとし,正転2速,逆転2速,停止のオープンループによるDCモータの5段階の速度制御の実現を目指しシステムを改良した。改良した実験システムを用いて性能評価実験を行い,提案システムが一対のケーブルだけで情報化電力を送信し,安定に負荷を駆動できることが確認され,提案するシステムの有効性の検証が行われた。
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Research Products
(3 results)