2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15560262
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Research Institution | Kushiro National College of Technology |
Principal Investigator |
小林 一義 釧路工業高等専門学校, 電気工学科, 教授 (20042004)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 敦 釧路工業高等専門学校, 電気工学科, 助手 (40215710)
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Keywords | 送電線用碍子連 / 碍子の絶縁特性 / 海塩汚損 / 海霧 / 碍子の累積汚損 |
Research Abstract |
釧路地方特有の海霧と海塩汚損が送電線用碍子連の絶縁特性に与える影響について、平成5年度から研究を進めており、平成11年度〜平成14年度に科学研究費補助金を受けた研究の継続である。平成14年度までの成果を「研究成果報告書」にまとめ、今年度当初に提出した。 (1)「研究成果報告書」の解析 上記の「研究成果報告書」の内容を精査し、さらに解析を進めている。 その結果、碍子の絶縁特性と湿度の間にはさらに強い相関が得られた。また、海霧の濃度と碍子の絶縁特性についても、その濃度が濃くなるほど絶縁低下する傾向が認められた。これらのことに海塩汚損の状態を加味すると、碍子の絶縁特性の変化状況がより明確になる。その海塩汚損については、波高と気温の影響を強く受けることを既に報告したが、さらに、風向と風速の影響について解析を進めている。 これらの結果をまとめ、電気学会誌への投稿原稿の作成を進めている。 (2)碍子下面の累積汚損の測定 平成14年度〜15年度間の校舎大改修により観測を一時中断したが、観測の再開とともに、碍子下面に付着する塩分測定の追加実験を行っている。 碍子に付着する塩分の累積汚損は、碍子上面よりも下面の方が著しく、碍子の絶縁に大きな影響があるとされている。この追加測定によっても、碍子下面の累積汚損は上面よりも非常に著しく結果が得られている。 碍子の海塩による累積汚損と絶縁特性については、平成16年度電気関係学会北海道支部講演会(10月頃)に発表する予定である。 (3)公開講座での発表 これまでの海塩汚損の測定技術、及び碍子の海塩汚損と絶縁特性に関して公開講座(北見工業大学で9月下旬開催予定)で発表する計画を進めている。
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