2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15560262
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Research Institution | KUSHIRO NATIONAL COLLEGE OF TECHNOLOGY |
Principal Investigator |
佐々木 敦 釧路工業高等専門学校, 電気工学科, 助教授 (40215710)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 英樹 釧路工業高等専門学校, 電気工学科, 助手 (20235378)
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Keywords | 送電線路 / 海塩汚損 / 雨洗効果 / 急速汚損 / 蓄積汚損 / フラッシオーバ |
Research Abstract |
釧路地方特有の海霧と海塩汚損が送電線用碍子連の絶縁特性に与える影響について長期にわたり調査を行っている。今年度の研究目的としては、碍子上面・下面の汚損状態が短期および長期的にどのような変化を示しているのか、また、台風等による短期的な汚損状態と絶縁特性の関係について調査することを主とした。また、降雪の状況と絶縁特性の関係についても調査した。今年度の研究で得られた結果は次の通りである。 1.等価付着塩分測定装置により、釧路地方における太平洋からの短期(1日)および長期(1-12ヶ月)間の飛来塩分を継続的に測定し、碍子の上面および下面に蓄積する塩分量を推定するとともに、碍子の漏洩抵抗に与える影響を調査した。その結果から、台風通過時の短期的な絶縁特性が、がいし表面(上面)の汚損状態と湿度の影響を強く受けることがわかった。(13th Asian Conference on Electrical Discharge, October 16-19,2006,Sapporo, Japanにて発表) 2.冬期間における降雪状況およびがいし表面の状態をWebカメラによって観察し、がいしの冠雪状態が絶縁特性に与える影響について調査した。その結果から、降雪時の温度および日照による冠雪の融け出しががいし絶縁特性の大きく関係していることがわかった。(12th International Workshop on Atmospheric Icing on Structures, October9-13,2007,Yokohama, JAPANに投稿中) これらの結果を踏まえ、海霧発生時の碍子の湿潤状態が漏洩抵抗に与える影響を詳しく調査するため、海霧の発生状況と碍子の詳細な湿潤状態を測定するシステムを構築している。これにより、碍子の汚損状態と海霧による湿潤が漏洩抵抗に与える影響を検討する。
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Research Products
(1 results)