2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15560316
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
羽渕 裕真 茨城大学, 工学部, 助教授 (90241744)
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Keywords | 無線パケット通信 / Push型補間プロトコル / Pull型補間プロトコル / ブロッキング確率 / パケット送信回数 / 補間完了時間 |
Research Abstract |
本研究は、多値変調法の1つであるコードシフトキーイング(CSK)とロスパケットを基地局ではなく近隣車両の自発的な送信により補間するロスパケット補間法を融合したITSのための通信プロトコルを検討した。その結果、以下の点が明らかになった。 (1)これまではユーザ位置が離散的になるモデルを用いて性能解析を行ってきたが、より現実的な連続的な位置を用いるモデルを構築し、性能解析式を導出した。特に、他ユーザによるシャドウイング、自由空間減衰、ユーザ間干渉、雑音の影響を考慮したブロッキング確率特性、平均補間完了時間特性、平均通信パケット数特性、を明らかにした。 (2)全てのユーザが補間完了するまでに送信される平均パケット数を導出した。送信電力は送信パケット数に依存するため、1ユーザ当たりの送信パケット数から送信電力効率を検討可能した。基地局からのパケット受信成功確率が0.5以上であればネットワーク内のユーザ数に関わらず、Pull型パケット補間法がPush型パケット補間法よりも優れていることを明らかにした。 (3)ブロッキング確率特性、平均補間完了時間特性、平均送信パケット数特性からPull型パケット補間法とPush型パケット補間法を融合することが最適であると考えられる。融合形として、まず、最初の期間ではPush型パケット補間法を実施し、次の期間以降はPull型パケット補間法を実施する方法を考えた。本方式は、基地局からのパケット受信成功確率が低い場合はPull型パケット補間法により補間完了することができ(Push型パケット補間法では補間完了確認できない)、高い場合にはPush型パケット補間法により平均パケット送信回数の低減、および平均パケット補間完了時間の短縮ができる。
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Research Products
(8 results)