2005 Fiscal Year Annual Research Report
コンテンツ流通における開放型権利処理方式の多角的研究
Project/Area Number |
15560339
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
亀山 渉 早稲田大学, 大学院・国際情報通信研究科, 教授 (90318858)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関 亜紀子 早稲田大学, 国際情報通信研究センター, 助手 (60386670)
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Keywords | セキュリティ / コンテンツ流通 / ディジタル権利処理 / 開放性 / DRMシステム |
Research Abstract |
昨年までの研究成果を踏まえ、3年間の研究のまとめとして、以下の研究成果を得た。 まず、様々なエンティティ間におけるコンテンツと権利の効率的な送受信に必要となる機能を明らかにした。それらは、利用許諾制御機能、権利継承制御機能、権利許諾管理履歴機能の3つであり、これらの機能がエンティティ内で利用できることを前提とすれば、コンテンツの1次流通だけでなく、2次流通も円滑に行えることを示した。なお、これらの機能は、必ずしもエンティティ内に存在する必要はなく、外部に存在して通信機能を介し利用できてもよい。特に、権利許諾管理履歴機能は、後述するコンテンツ2次流通における権利矛盾に関わる重要な機能でもあり、外部で統一的に管理されるのが実際的であと考える。 そして、コンテンツの2次流通における権利処理では、昨年度明らかにした要求条件を元に、矛盾なく派生権利情報を生成する手法、及びその記述方式を考案した。特に、派生権利生成においては、2次流通時の利用を踏まえた元の権利の尊重と遵守、及び、元の権利と新たに発生する権利の無矛盾を保証する必要があり、これを自動的に処理するための記述言語を開発した。この言語によれば、それぞれの権利者の権利を損なうことなく新しい権利の自動的な生成と、生成された権利中における論理矛盾の有無判定を自動的に行うことができるため、コンテンツの2次流通を更に促進することになると思われる。なお、現在検証システムを構築中であり、プロトタイプシステムにおける検証と評価は本研究期間中に完了することができず、今後の課題として残されている。
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Research Products
(5 results)