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2003 Fiscal Year Annual Research Report

循環型建設資源としての細粒・粉体系副産物の保水能力評価と貯蔵方法

Research Project

Project/Area Number 15560394
Research InstitutionNagoya Institute of Technology

Principal Investigator

上原 匠  名古屋工業大学, 工学研究科, 助教授 (60231172)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 糸山 豊  名古屋工業大学, 工学研究科, 助手 (10335094)
梅原 秀哲  名古屋工業大学, 工学研究科, 教授 (70151933)
Keywords産業副産物 / 溶融スラグ / 微粒珪砂 / 含水率 / フレッシュコンクリート / 貯蔵管理
Research Abstract

細粒・粉体系副産物を建設資源に用いる場合、副産物に含まれる水の放出や練混ぜ水の吸着が物性に与える影響の把握、排出状態での利用技術材料管理を含めた貯蔵技術が重要となる。そこで本研究では、産業副産物の実態調査とコンクリートでの試験練りを実施し、建設材料として利用する場合に必要とされる保水性の把握と評価、その影響を明らかにし、細粒・粉体系副産物の循環型建設資源としての性能評価ならびに貯蔵管理方法について実験結果を基に検討した。
(1)溶融スラグ
・愛知県の8事業所から排出される溶融スラグに対して、排出量、現時点での利用・処理状況を調査するとともに、粒度分布、密度等の物性の把握を行った。
・水セメント比、骨材との置換率を変動要因に、個々の溶融スラグでのコンクリートの物性試験(フレッシュ性状、硬化性状)を実施し、コンクリート中のアルカリ雰囲気で膨張が生じる場合を除き、骨材との容積置換率が20%までは、普通コンクリートとの差は小さいことを実験から明らかにした。複数の溶融スラグを混合使用した場合も同様な結果が得られた。
・溶融スラグの保水性能は、特異な場合を除き、通常の骨材と同程度であり、練混ぜ時の湿潤状態は表面水率の補正で対応可能である。したがって、保管状態は通常の骨材と同様に取り扱うことができると判断される。
(2)微粒珪砂
・微粒珪砂の吸水能力は粉体であることから、通常の骨材よりも大きく、また、湿潤状態では容積が乾燥状態に比べ小さくなる。一度吸水した場合、保水能力が高いため、水の排出が困難であり、土柱試験結果からも、上部と下部では含水率の差が大きく、排水条件を整備する必要があることが明らかとなった。なお、湿潤状態の微粒珪砂を乾燥させると固化せず、粉体に戻る。利用可能な含水率は20%までと判断される。
○細粒と粉体では保水能力に差があることから、粒度分布を指標に保管条件を整備することが可能と考えられる。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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