2003 Fiscal Year Annual Research Report
震後の孤立地区発生予測手法の開発と道路橋の耐震補強対策への適用に関する研究
Project/Area Number |
15560405
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
成行 義文 徳島大学, 工学部, 助教授 (20127848)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平井 松午 徳島大学, 総合科学部, 教授 (20156631)
澤田 勉 徳島大学, 工学部, 教授 (20035645)
平尾 潔 徳島大学, 工学部, 教授 (00035619)
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Keywords | 街路閉塞 / 兵庫県南部地震 / 神戸市 / 判別分析 / 重回帰分析 / 孤立地区 / 既設道路橋 / 耐震補強順位 |
Research Abstract |
1.「震後の道路閉塞」予測手法の開発 (1)1995年兵庫県南部地震における神戸市長田区ならびに東灘区の道路閉塞状況および木造建物倒壊長等を,航空写真(地震被害空撮画像)をもとに調査した.その際,隣接交差点間の街路およびその沿道を1つのリンクと定義し,さらに各リンクを車道を共有する左右一対のサブリンクに分解して,各サブリンクごとに街路ならびに沿道属性のデータ収集を行なった. (2)マハラノビスの距離に基づく各サブリンクの道路閉塞の判別分析結果より,元リンクの閉塞を予測する方法を開発した.また,木造家屋の地震時倒壊長がガンマ分布に従うという知見を踏まえて,各リンクの道路閉塞を確率的に予測する手法を新たに開発した. 2.既設道路橋の地震被害予測法の改良 広範な道路橋地震被害データの重回帰分析結果から,既設道路橋の耐震補強要否の判定法を開発した. 3.震後の孤立地区抽出法ならびにその解消法 震後の孤立地区の自動抽出アルゴリズムを開発するとともに,孤立地区を効率的に解消するための切断リンクの復旧戦略に関する検討を行なった.また,これらの結果をGISを用いて表示し,その妥当性を検討した.
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Yoshifumi Nariyuki: "Discriminant Analysis of Street-blockades in Kobe City due to The 1995 Hyogoken-Nanbu Earthquake"Proc. of the 13^<th> World Conference Earthquake Engineers. No.1296(1)-No.1296(15) (2004)
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[Publications] 成行義文: "所要入力強度比の算定法に関する研究"第7回地震時保有耐力法に基づく橋梁等構造の耐震設計に関するシンポジウム講演論文集. 441-448 (2004)
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[Publications] 成行義文: "航空写真を用いた街路閉塞調査とその要因分析"土木学会地震工学論文集. Vol.27. No.154(1)-No.154(8) (2003)
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[Publications] 福井佑一郎: "1995年兵庫県南部地震による神戸市東灘区の道路閉塞の判別分析"平成15年度土木学会四国支部第9回技術研究発表会講演概要集. 41-42 (2003)
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[Publications] 谷元雅哉: "地震により発生する孤立地区の推定に関する基礎的研究"平成15年度土木学会四国支部第9回技術研究発表会講演概要集. 43-44 (2003)
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[Publications] 福井佑一郎: "兵庫県南部地震時の木造建物倒壊長の統計分布とそれを用いた街路閉塞予測"平成16年度土木学会四国支部第10回技術研究発表会講演概要集. (印刷中). (2004)
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[Publications] 天野健: "地震による孤立地区の抽出と切断リンクの重要度評価に関する基礎的研究"平成16年度土木学会四国支部第10回技術研究発表会講演概要集. (印刷中). (2004)