2003 Fiscal Year Annual Research Report
有害物質の溶出抑制効果を持つ混合地盤材料の開発と廃棄物の再資源化効率の評価
Project/Area Number |
15560428
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
大嶺 聖 九州大学, 工学研究院, 助教授 (60248474)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 正太郎 九州大学, 工学研究院, 助手 (70346815)
宮脇 健太郎 九州大学, 工学研究院, 助教授 (00289521)
安福 規之 九州大学, 工学研究院, 助教授 (20166523)
湯 怡新 関門港湾建設(株), 技術研, 室長(研究職)
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Keywords | 有害物質 / 溶出抑制効果 / 廃棄物 / 混合地盤材料 / 再資源化 / 六価クロム / セメント安定処理土 / 炭化物 |
Research Abstract |
建設発生土や廃棄物をリサイクルする際の経済性を評価する場合,実際の建設にかかる費用と環境負荷に関する費用の両方を考慮することが必要である.そのため,建設材料コストに関するリサイクル経済評価モデルを提示し,このモデルを用いて材料コストについての将来予測を行うとともに,リサイクルの有無によって直接コストがどのような条件のもとで変化するのかを比較・検討した。さらに,各種リサイクル材に対して,材料作製に伴う二酸化炭素発生による環境負荷および廃棄物削減に伴うメリットをそれぞれコストとして算出し,環境負荷低減効果を表すための評価法について考察した。このような評価法に基づき,リサイクル材を用いる場合の環境負荷の低減効果を定量的に示した。 一方,木くずや間伐材等の廃木材はそのまま廃棄処分されることが多く,資源循環の観点から有効利用が望まれている材料である。これらの廃棄物の有効利用法の一つとして,炭化物としての活用が考えられる。また,軟弱な土にセメントなどの固化材を添加したセメント安定処理土については,環境基準を上回る量の六価クロムの溶出が懸念されている。炭化物については,このような有害物質の溶出を抑えるためにも有効であると考えられる。本研究では,木材の炭化物の吸水効果と有害物質の吸着効果に着目し,炭化物を混合したセメント安定処理土の一軸圧縮試験と溶出試験を行い,炭化物の混合量の違いによる強度特性と溶出特性の変化を明らかにするとともに,廃木材の炭化物の地盤材料として利用法について考察した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 大嶺 聖, 松雪清人: "建設発生土および廃棄物の有効利用における環境経済評価モデル"土と基礎. 第51巻,第5号. 10-12 (2003)
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[Publications] K.Omine: "Recycling of MSW Incineration Ash by Clay Mixing and Baking Treatment"Proc.of the 12th Asian Regional Conference, ISSMGE. Vol.1. 401-404 (2003)
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[Publications] 大嶺 聖, 松雪清人: "リサイクルにおける材料コストと環境負荷の評価に関する考察"第5回環境地盤工学シンポジウム論文集. 245-250 (2003)
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[Publications] 大嶺聖, 落合英俊: "混合地盤材料の二酸化炭素排出量に関する原単位の算出について"平成15年度土木学会西部支部研究発表会. (印刷中). (2004)
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[Publications] 木原一成, 落合英俊, 安福規之, 大嶺聖, 山田正太郎: "廃木材の炭化物を混合したセメント安定処理土の強度改善効果"平成15年度土木学会西部支部研究発表会. (印刷中). (2004)
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[Publications] 黒田俊雅, 落合英俊, 安福規之, 大嶺聖, 山田正太郎: "熱処理したぼたの重金属吸着特性"平成15年度土木学会西部支部研究発表会. (印刷中). (2004)