2003 Fiscal Year Annual Research Report
降雪および交通規制の不確定な状況下における高規格道路網の信頼性解析
Project/Area Number |
15560463
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Research Institution | Meijo University |
Principal Investigator |
若林 拓 (若林 拓史) 名城大学, 都市情報学部, 教授 (00135542)
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Keywords | 所要時間信頼性 / 信頼性解析 / 道路網信頼性 / 整備効果分析 |
Research Abstract |
本研究では,このような需要サイドと供給サイドの変動を同時に考慮した信頼性解析モデルを構築し,悪天候下における種々の代替案比較や所要時間情報の提供に利用できる所要時間信頼性および連結信頼性に関する研究を行うものである3 (1)供給側のサービス変動の説明モデルの構築 最終的に構築する予定のモデルのフレームワークは,入力情報が天気予報の地域分布,出力情報が高規格道路の経路別の所要時間信頼度および通行止め確率となるような構造をもつ所要時間および連結信頼性解析モデルである.天気予報と交通規制の関係を,気象条件を前提条件とした条件付き確率で表現するためのデータベースを作成した. 具体的には,対象道路ネットワークを名阪間の高規格道路とし,日本道路公団から提供いただいた冬季の通行規制記録をデータベース化している.一方,同時期の新聞の気象予報から『毎日の天気予報』ををデータベース化している.この2つのデータベースを結合し,上記の条件付き通行規制確率モデルを作成する.交通規制は,(1)通行止め,(2)梯団作業,(3)50km規制,(4)80km規制,(5)規制なしの5種類あるので5値の確立モデルとなる.例えば,天気予報を11段階(0%〜100%)の降雪確率とすると,Prob(リンクaの規制レベルがj|天気予報がiレベル) という条件付き確率モデルを作成することとなる.ここで困難な点は,交通規制を5種類と固定し,天気予報を上記のように11段階とした場合,55要素の確率が理論的には必要であるがデータ欠損が予想される点である.このため,天気予報を層別化して,データを集計化し,条件付き確率の信頼度を高める必要があり,これについて検討した結果,降雪確率を,0〜40%,50〜70%,80〜100%と3種類に層別化するのが妥当との結論を得た.
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Wakabayashi, H., Asaoka, K., Iida, Y., Kameda, H.: "Mode Choice Model with Travel Time Reliability and Commuters' Travel Behavior Before/After a Major Public Transportation Service Closure"The Network Reliability of Transport. 171-188 (2003)
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[Publications] 若林拓史: "ネットワークの重要度評価:確率重要度とクリティカリティ重要度による信頼性向上効果"土木計画学研究・講演集. 28(CD-ROM(No.295)). (2003)