2004 Fiscal Year Annual Research Report
山麓密集住宅市街地における住環境性能と連携型住環境形成手法に関する研究
Project/Area Number |
15560535
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
安田 丑作 神戸大学, 工学部, 教授 (40031124)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三輪 康一 神戸大学, 工学部, 助教授 (10116262)
末包 伸吾 神戸大学, 自然科学研究科, 助教授 (10273757)
木村 政文 四国大学, 生活科学部, 講師 (30341267)
栗山 尚子 神戸大学, 工学部, 助手 (00362757)
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Keywords | 山麓 / 密集市街地 / 住環境性能 / 住環境形成 / 個別更新 / 協調的更新 / 規制緩和 |
Research Abstract |
本年度に行った研究は以下の通りである。 1.山麓密集住宅市街地における更新活動の現況と更新性に関する調査・分析 神戸市長田区上池田地区を研究対象地として、敷地面積・接道条件・敷地の段差の条件等の視点から、民間所有の戸建住宅及び集合住宅の更新状況についてのその動向の分析を行うと共に、現代生活において必要と仮定した敷地面積との比較により、対象地域が更新にふさわしいかの評価を行なった。 2.山麓密集住宅市街地における住環境性能に関する調査・分析-アクセシビリティ/共用的利用領域に着目して- 神戸市の山麓密集住宅市街地である神戸市長田区上池田地区を研究対象地として、山麓密集住宅市街地の整備を妨げている要因の一つであるアクセシビリティに着目し、山麓密集住宅市街地におけるアクセシビリティの定義づけと、現地調査による空間特性の分析・解析を通して、山麓密集住宅市街地におけるアクセシビリティの特徴と傾向の考察を行なった。シミュレーションにより、アクセシビリティの改善が住環境の改善に有効であることを示した。 また、共用的利用領域については、同地区を研究対象地として、土地の共用的利用領域の事例調査と分析を通して、共用的領域の定義づけを行い、山麓密集住宅市街地特有の共用的利用の存在を確認し特徴を示した。また土地の共用的利用の立体的な領域構成の活かし方次第で、山麓密集住宅市街地の住環魔が改善する可能性を示した。 3.連携型住環境整備手法による住環境モデルの提案-街区協同再生システムの事例検証- 神戸市の山麓密集住宅市街地である長田区上池田地区において街区共同再生システムを適用し、山麓市街地にふさわしい住環境モデルの提案を行なった。計画部分の面積は約0.36haで、長所を引き継ぎながら問題点を改善することを目指した。大きく5つにゾーンわけし、連担建築物設計制度、共同建替、協調建替、個別建替といった多様な整備手法を用いた。
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Research Products
(3 results)