2005 Fiscal Year Annual Research Report
循環型社会を指向する木造住宅生産供給システムの研究
Project/Area Number |
15560544
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Research Institution | Kogakuin University |
Principal Investigator |
吉田 倬郎 工学院大学, 工学部, 教授 (50011185)
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Keywords | 循環型社会 / 木造住宅 / 生産供給システム / 解体工事 / リフォーム |
Research Abstract |
循環型社会を指向する木造住宅生産供給システムに関し、資源循環の中でも重要な位置にある住宅の解体工事について調査を行った。解体工事の事例に対し、工事作業、作業時間、使用工具について、詳細な調査を行い、その実態の一面を明らかにするとともに、いくつかの問題点を捉えることができた。調査対象工事は、通常の解体工事に対し、重機の使用をできるだけ避ける形で行っているが、内装の解体に多くの手間を要していること、解体資材の分別にも手間を要していること、基礎部分の解体には、やはり重機が必要であることなどを、時間分析を通して明らかにした。また、その中で今後の課題についても示した。循環型社会を指向する木造住宅生産供給システムのあり方については、関連資料を収集し、特に建材については重点的に検討した。現在供給されている建材は、現状では、新築時に求められる要件への適合性に主眼をおいて製造されている面が強いが、一方では、循環型社会への対応と、その一環としての建設リサイクル法やグリーン購入法への適合について、積極的な対応が図られている。現在多く製造されている建材は、新築時に求められる各種の機能性能や施工性については水準が高く、省エネルギーなどの環境負荷の抑制にも配慮されているが、リフォーム時の問題への対応は総じて不十分であり、解体、再使用、再生利用などについては、現在、鋭意対応が図られている状況にあることが確認できた。特にリフォームに際して行われる、存置部分をできるだけ損なわない解体や取り付けについては、具体的な課題を見いだすことができた。これらを踏まえ、循環型社会を指向する木造住宅生産供給システムの全体的な方向を取りまとめることとしている。
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Research Products
(5 results)