2003 Fiscal Year Annual Research Report
低層住宅を中心とする工事の安全・快適化のための調査・実験的研究
Project/Area Number |
15560547
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Research Institution | Kanto Gakuin University |
Principal Investigator |
小林 謙二 関東学院大学, 工学部, 教授 (10064114)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 延恭 国士舘大学, 工学部, 教授 (50112701)
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Keywords | 低層住宅 / 作業行動データベース / 高所作業 / 体重心の動揺 / 足場組立て / 生理・心理的負担 / 電動工具・機械 / ニーズ調査 |
Research Abstract |
高所での建設作業の実態を検討するために、以下の実験調査を行った。 1 木造住宅建設工事のうち特に軸組構造の建て方時の作業者の行動記録。とくに、作業を実施した時点での位置・高さ、四肢の使用状況、工具・道具の使用状況等について記録し、これらをデータベースとして利用するためのシステムを構築した。 2 木造住宅における作業状況から、梁上での作業を想定し、ここでの身体の動揺を検討するために、現場に置いて記録された映像から3次元的に身体重心の変位を記録するための基本的な方法論を検討した。これに基づいて、被験者の基本的な動作について、モデル的に身体重心の動揺を得るための実験を行った。 3 住宅の建設に関わる作業者を中心にアンケートを実施し、小規模の建設作業で必要とされる電動工具・機械の利用の現状を把握し、更に新たな工具・機械に対するニーズならびにそれらの持つべき特性についての要求を訊いた。 4 構法(在来、ツーバイフォー、鉄骨など)の相違が現場における作業工程すなわち必要な人工や作業時間などにどのような違いをもたらすかを、現場調査を通じて分析するための調査を行った。 5 足場の構築や足場上での作業を安全かつ快適に実施するために、4種類の異なる足場を実際に構築し、構築作業の実態を記録すると共に、足場上での付帯的な設備が作業者に与える心理的・生理的な負担を検討するために足場上で官能検査を実施した。 以上については、部分的な分析結果は得られているが、統計解析を含むさらなる詳細な分析を続けている。
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