2004 Fiscal Year Annual Research Report
ドイツ工作連盟の活動の全容解明と関連資料のデータベース構築-ドイツ工作連盟の理念・方法・戦略 1907-1934
Project/Area Number |
15560567
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Research Institution | Nihon University Junior College |
Principal Investigator |
田所 辰之助 日本大学短期大学部, 建設学科, 講師 (80289959)
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Keywords | ドイツ工作連盟 / 近代建築 / モダンデザイン / Mitteilungen der DWB / フォルム / ヘルマン・ムテジウス / バウハウス / ヴァイセンホーフ・ジードルンク |
Research Abstract |
本研究は、ドイツにおける建築およびデザインの近代化とその普及に尽力したドイツ工作連盟について、年次報告書、議事録、機関誌及び展覧会などの記録資料を通じて、その活動全般に関するデータベースを構築し、そのことによりドイツ工作連盟の活動理念をあらためて解明することを目的としている。平成15〜16年度にわたる二年間を研究期間とし、平成16年度は平成15年度にひきつづき関連資料の現地調査を行い、さらに収集したデータを集計、取りまとめる作業を行った。 ドイツ工作連盟に関する一次資料は、おもにベルリンのドイツ工作連盟資料館(Werkbundarchiv)に保管されており、平成15年8月4〜18日、平成15年10月24日〜11月5日、および平成16年8月6日〜20日の三回にわたり現地調査を実施した。当初の研究計画では、平成15年度の一回のみの渡航調査を予定していたが、資料館の所蔵資料が予想を越えた量に及び、さらに追加調査をおこなった。 関連資料の収集作業は、「年次報告書(Jahresbericht)」、「理事会、委員会等の議事録」、『ドイツ工作連盟の活動報告(Mitteilungen der DWB)』、ドイツ工作連盟の機関誌『フォルム(Die Form)』(1922年創刊)などの媒体を中心に、展覧会カタログや、ドイツ工作連盟が出版母体となった刊行物一般を対象とした。これらは、これまで知られていなかったドイツ工作連盟の活動を詳細に記録したもので、その内容についてデータベースを構築し、従来の研究を補完、また推進し得る視点を今後抽出していく予定である。そして、最終的に、ドイツ工作連盟の措定した近代建築・モダンデザイン像の解析・検証につなげていきたい。
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Research Products
(12 results)