2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15560576
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Research Institution | Tohoku Gakuin University |
Principal Investigator |
鹿又 武 東北学院大学, 工学部, 教授 (60048816)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小山 佳一 東北大学, 金属材料研究所, 助教授 (70302205)
菜嶋 理 東北学院大学, 工学部, 講師 (00265183)
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Keywords | 強磁性形状記憶合金 / マルテンサイト変態 / 遷移金属規則合金 / 磁場誘起相転移 / 強磁場下X線回折 / 圧力効果 / 強磁性 / キュリー温度 |
Research Abstract |
平成17年度は平成15年度、平成16年度の研究を継続しつつ、新しい磁場制御可能な形状記憶合金の系統的探索を行った。以下1、2、3は平成17年度の研究実績の概要であるが、1と2は平成15年度、16年度からの継続研究の概要であり、3は平成17年度から実施した研究実績の概要である。 1.新強磁性形状記憶合金MnCO_<1-x>Geの研究 上記化合物の磁気測定を行った。上記化合物に現れるマルテンサイト変態は磁性と格子歪が強く結合していることに起因し、ランダウ型の熱力学ポテンシャルを使って相転移の定性的議論を行った。 2.室温以上にマルテンサイト変態温度(T_M)を持ち、且つ展性に優れた新形状記憶合金の探索 Ni-Mn-Ga合金は超巨大磁歪を示す。展性の優れたNi-Mn-Ga合金を開発するためNi^<50+x>Mn_<12.5>Fe_<12.5>Ga_<25-x>の特性を調べた。Fe添加により、著しく展性が改善され、90℃にT-Mを持つ合金を開発した。 3.新形状記憶合金Ni-Mn-Z(Z=In,Sn)の開発 従来の強磁性形状記憶合金はマルテンサイト相、母相共に強磁性を示す。上記合金のマルテンサイト相では反強磁性、フェリ磁性が現れることを磁化測定、中性子回折実験で明らかにした。両相の磁化の差が大きいため、マルテンサイト相において磁場を作用すると容易に母相に転移することがわかった。従って、上記合金は磁場制御可能な形状記憶合金になり得る。
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Research Products
(7 results)