2004 Fiscal Year Annual Research Report
種々液体中の高熱流束沸騰現象に及ぼす伝熱面状態の影響に関する研究
Project/Area Number |
15560728
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
福田 勝哉 神戸大学, 海事科学部, 教授 (10127417)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
劉 秋生 神戸大学, 海事科学部, 助教授 (80294263)
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Keywords | 表面状態 / 高濡れ性 / 急減圧 / 不均質自発核生成 / 限界熱流束 / プール沸騰 / 流動沸騰 |
Research Abstract |
1.種々のぬれやすい液体を用いた,異なる表面状態を有する水平円柱試験発熱体の高熱流束沸騰の研究 HSNモデルで説明される限界熱流束機構は伝熱面表面状態に影響されるばかりでなく,物理的にはぬれやすさの異なる沸騰液体によっても影響されると考えられる.そのため水以外のぬれやすい液体であるエタノール中において,表面状態の異なる伝熱面を用いて,系圧力およびサブクール度を広範囲に変え,限界熱流束を系統的に求める.これらの液体は,飽和温度が水よりも低く,高いサブクール度を実現できない.したがって,0℃近傍の液温を得るために既設の冷却液循環装置(-40℃)を利用して,高サブクーリングを実現し,限界熱流束を詳細に求めた.実験は,水の場合と同様に,既設の加熱制御装置および直流電源装置(最大700A)を用いて実験を行い,各表面状態試験発熱体に種々の上昇周期の指数関数状発熱率を与え,非常にゆっくりした定常発熱率上昇速度(時定数50s)から高速度発熱率上昇速度(時定数10ms)までについて,データを系統的に収集し,データベースを構築した. 2.ぬれやすい液体を用いた水平円柱試験発熱体の急減圧過渡沸騰の研究 ぬれやすい液体(エタノール)において,初期加圧下高サブクーリング状態にある場合,水平円柱における初期自然対流又は核沸騰状態から,系圧力の大気圧への急減に伴う安定核沸騰又は膜沸騰状態へ移行する初期条件と減圧周期及び各々へ移行する過渡沸騰機構について検討した. 3.高熱流束伝熱促進体のある円管内流動沸騰限界熱流束の研究 伝熱表面状態に関連して,流路内に伝熱促進体を挿入した円管内流動沸騰限界熱流束(CHF)に及ぼす発熱体円管直径,長さ,圧力及びサブクール度の影響について検討を行った.
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Research Products
(6 results)