2003 Fiscal Year Annual Research Report
葉芽を利用した染色体による広義トウダイグサ科の核型進化
Project/Area Number |
15570084
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Research Institution | Kochi Women's University |
Principal Investigator |
荻沼 一男 高知女子大学, 生活科学部, 教授 (30106794)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀内 和美 高知女子大学, 生活科学部, 助手 (30221568)
戸部 博 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (60089604)
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Keywords | 核型 / 染色体 / 進化 / トウダイグサ科 |
Research Abstract |
平成15年度は、広義トウダイグサ科に属する植物の採集を日本国内及び国外で行い、採集した葉芽を用いて染色体観察を行った。その結果、狭義のトウダイグサ科では、新たに20属22種の染色体数が明らかとなった。そのうち、属としての染色体数を新算定した数は4属であった:Adelia(2n=40),Omphalea(2n=32),Plukenetia(2n=60),Bulmeodendron(2n=22)。これまで観察していた属数と併せると、染色体数の新算定属は合計12属となり、狭義トウダイグサ科では35属38種の染色体数を明らかにした。また、6属6種でこれまで報告されている染色体数とは相違し、新たな染色体数を明らかにした:Alchornea (2n=72),Dalechampia (2n=88),Tragia (2n=42),Homalanthus (2n=154),Codiaeum (2n=128)。 一方、広義トウダイグサ科では、新たに2属3種の染色体数も算定した:Breynia(2n=52),Phyllanthus(2n=26,52)。 トウダイグサ科の外群と推定される近縁科の6属6種の染色体の算定も同時に行った:Lacistema (2n=44),Casearia (2n=22),Heteropteris (2n=20),Ochna (2n=50),Adenia (2n=22),Stigmaphyllon (2n=20)。これまでの染色体数の観察結果と併せると、広義トウダイグサ科及びその近縁科(狭義トウダイグサ科を除く)では、10科18属18種の染色体数を算定した。 平成15年度は、広義トウダイグサ科27属29種の染色体数を明らかにし、これまでのデータと併せると、53属56種の染色体数が明らかとなった。 平成15年度中に採集したが、まだ、染色体数の観察を行っていない(固定した材料は、冷凍庫にて保存中)属は、15属以上ある。今後、これらの属(種)の染色体の観察を継続して行って行く予定である。
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