2004 Fiscal Year Annual Research Report
細胞膜裏打ち蛋白質群の構造的多様性による情報伝達制御機構の統合生物学的解析
Project/Area Number |
15570123
|
Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
布村 渉 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (70256478)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高桑 雄一 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (40113740)
伊東 栄子 東京女子医科大学, 看護学部, 助教授 (50119939)
|
Keywords | protein 4.1R / protein 4.1G / chimera protein / HeLa cell / resonant mirror detection |
Research Abstract |
1)各種のprotein 4.1(4.1R,4.1G,4.1N,4.1B)に対する特異抗体を用いた細胞免疫染色により、飽和状態のHeLa cellの細胞-細胞間接着部位には、分子量〜135kDaの4.1R^<135>及び4.1Nが局在し、細胞質には4.1Gが観察された。4.1Bは染色されなかった。 2)Resonant Mirror Detection (RMD)法を用いたIAsys^<TM>による反応速度論的解析により、CD44細胞内ドメイン(CD44cyt)に対する、4.1R^<135>(全長)及び4.1R head-piece (Hp)+30kDa(膜結合ドメイン)の平衡解離定数は〜10^<-7>Mであった。 3)4.1Rおよび4.1GのHPと30kDaのキメラ蛋白質(RHP+G30及びGHP+R30)を作製し、細胞膜貫通蛋白質(band 3、glycophorin C)の細胞質ドメイン、p55、CD44cytとの結合に及ぼすカルモジュリン(CaM)の影響をIAsys^<TM>による反応速度論的解析を行なった。 Wild type (RHP+R30及びGHP+G30)は、全長の蛋白質と同様にCa^<2+>/CaMにより膜貫通蛋白質との結合が阻害されたが、キメラ蛋白質は、平衡解離定数が約10倍高くなった。この結果は、30kDaとCa^<2+>/CaMの複合体と膜貫通蛋白質との結合の結果と同じであり、キメラによってHPの膜結合への制御機能が失われることが明らかになった。 4)キメラ蛋白質をGFP融合蛋白質としてHeLa cell内に強制発現すると、GHP+R30は細胞膜に局在し、RHP+G30は細胞質内に分布した。この結果は、3)のin vitroでの結果を支持している。
|
Research Products
(1 results)
-
[Journal Article] Putative tumor suppressor protein 4.1B is differentially expressed in kidney and brain via alternative promoters and 5' alternative splicing.2004
Author(s)
Gascard, P., Parra, M.K., Zhao, Z., Calinisan, V.R., Nunomura, W., et al.
-
Journal Title
Biochim.Biophys.Acta 1680
Pages: 71-82