2004 Fiscal Year Annual Research Report
ウズラ胚背部羽毛芽色素パターン形成を制御する遺伝子群の探索と発現解析
Project/Area Number |
15570173
|
Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
塩尻 信義 静岡大学, 理学部, 教授 (70162568)
|
Keywords | 羽毛 / 色素パターン / 黒色初毛致死変異体 / ウズラ / メラノサイト / GDRDA |
Research Abstract |
ウズラ背部羽毛芽列には黒、黄色からなる縦縞色素パターンがあるが、その形成メカニズムを、色素パターンが激変する黒色初毛致死突然変異体(Bh)を用いて明らかにすることが本研究の最終の目的である。 これまでBh遺伝子に連鎖するマーカー3個をGDRDA法により単離したが、いずれもBh遺伝子に対して同じ側に位置していたので、今年度は反対側に位置するマーカーを単離するためにGDRDA法を行ったが、新たなマーカーを単離することはできなかった。 一方、系統学的にウズラと近縁なニワトリのゲノム情報にアクセスし、既に単離したマーカーMHD1B3とMHD3C4に相同な配列の同定を行ったところ、いくつか、高い相同性を示すWGSシークエンスが存在した。検索の繰り返しによりWGSコンテイグを作成し、次にニワトリBAC末端配列のデータベースを検索し、それぞれのコンテイグがどのBACクローン末端シークエンスに位置するか調べた。ヒットしたBACクローンの反対側の末端シークエンスに対してもWGSコンテイグを作成、次にこの配列をESTデータベースに対してサーチし、遺伝子がコードされていないか調べた。結果として、C1H3orf1遺伝子をつきとめた。C1H3orf遺伝子のウズラホモログはQ1H3orf1遺伝子であり、多型マーカーを用いた連鎖解析により、MHD1B3とQ1H3orf1との間にBh遺伝子が位置することが明らかになった。
|
Research Products
(1 results)