2004 Fiscal Year Annual Research Report
哺乳類生殖細胞に特異的に発現する新規遺伝子spergen-3のプロファイル解析
Project/Area Number |
15570179
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Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
飯田 弘 九州大学, 農学研究院, 助教授 (70150399)
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Keywords | 精子形成 / 細子細胞 / spergen / 核タンパク質 / DNA結合蛋白質 / アンキリンリピート |
Research Abstract |
本研究は、哺乳類精子形成に関わると推定されるspergen-3分子について、そのプロファイル解析を行なうことを目的とした。spergen-3は研究上spergen-2として遺伝子バンクに登録したので、以下spergen-2として記載する。spergen-2は、精巣精細管上皮において、パキテン期精母細胞および精子細胞(step1〜11)の核内に局在することが判明した。そこでラット精細管の核分画を超遠心密度公配法によって分取し、この分画を用いてspergen-2の溶出実験を行なった。分析はSDS-PAGE/ウェスタンブロットによって行なった。その結果、Naclの存在下において、spergen-2は濃度依存的にDNAaseによって核から溶出し、RNaseでは溶出されないことがわかった。また大腸菌によって作製したspergen-2をDNAアフィニティーカラムにかけ、塩による溶出実験を行なった所、DNAカラムに結合したspergen-2は、0.33MのNaClにより溶出されることが判明した。これらの結果は、spergen-2は生殖細胞の核内クロスキン結合蛋白質として存在することを示唆する。
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Research Products
(4 results)