2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15570191
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Research Institution | Ishikawa Prefectural Nursing University |
Principal Investigator |
木村 賛 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (20161565)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 栄純 石川県立看護大学, 看護学部, 助手 (70326081)
小林 宏光 石川県立看護大学, 看護学部, 助教授 (20225535)
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Keywords | 老化 / QOL / ロコモーション / 縦断的研究 / 力 / エネルギー / 運動学 / 高齢化社会 |
Research Abstract |
本研究課題は2003年10月になって追加採用の通知があり、補助金が使用できるようになったのは12月であった。そのため、本年度においては実験的研究の実施は遅れている。 本年度はまず、本研究課題を遂行するために、本学既存の備品の他に必要な備品の購入を行い、実験装置をくみあげることからはじめた。本研究は縦断的な追跡調査を特徴とするため、最初からなるべく同一に近い実験条件で繰りかえし調査をおこなう必要をもつ。運動学ならびに運動力学的データをとるための備品の納入とその点検整備は大幅に遅れて2004年2月までかかり、それでもいまなお不十分なところはある。このうち、運動学的な解析システムについては予備的な実験をおこない、同年3月には一通りのめどがついた。運動力学的な解析システムは現在もなお整備中のところがある。また、高齢者に対しては実験室へきていただく実験のみでは身体的・心理的条件から問題があるかもしれない。このためこちらから出向くとしたときに得られる情報量の検討が必要である。このためにこれらのシステムを携帯可能なものとすることについて現在検討中である。 一方この間に、とくに生活の質に焦点をあてた研究課題の推進のため、既存の関連研究内容の精査、国内の高齢者研究者・歩行研究者との情報交換、などをおこなってきた。被験者に過度の負担のかからないで必要充分な調査項目の選定のために考察検討中である。 来年度にはシステム全体を一通り構築し、6月をめどに地域高齢者の方々にお願いして被験者となっていただき、歩行実験をはじめる予定である。この際に充分なインフォームドコンセントをとることと、被験者にとっても利益となるようなフィードバックとは必須の条件である。こののち、必要に応じた最小限の手直しを含んで、半年毎の追跡調査を予定している。
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