2005 Fiscal Year Annual Research Report
オールドローズの花弁にペラルゴニジン配糖体は存在するか?
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15580029
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Research Institution | Natural History Museum and Institute, Chiba |
Principal Investigator |
御巫 由紀 千葉県立中央博物館, 資料管理研究科, 上席研究員 (10250151)
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Keywords | バラ / オールドローズ / アントシアニン / ペラルゴニジン配糖体 / 花色 |
Research Abstract |
本研究では19世紀に作出されたバラ園芸品種を1)ガリカ系オールドローズ、2)ガリカ系オールドローズにチャイナローズを交配した品種群、3)ノイバラに中国原産の四季咲き矮性品種を交配したポリアンサ系統の3グループに分け、花弁中のアントシアニン組成の分析を進めている。昨年度は2)に分類されるブルボン系統、ハイブリッド・チャイナ系統、ハイブリッド・パーペチュアル系統を中心に分析を行った。 今年度は1と2のグループのうち、ガリカ系統(31)、ダマスク系統(16)、モス系統(29)、ポートランド系統(20)、ノアゼット系統(8)、ブルボン系統(23)、ハイブリッド・チャイナ系統(5)、ハイブリッド・パーペチュアル系統(20)、ティー系統(5)、あわせて177品種のサンプルを新たに入手し、分析を行った。 ほとんどの品種ではシアニジン配糖体およびペオニジン配糖体のみが検出されたが、昨年と同じくハイブリッド・パーペチュアル系統、ティー系統の一部の品種ではペラルゴニジン配糖体らしい成分がわずかに検出された。また、昨年は予想できなかったことだが、ガリカ系統、ダマスク系統、モス系統の品種でも非常に微量ながら、ペラルゴニジン配糖体らしい成分が検出された。今年度はサンプル数がたいへん多く、薄層クロマトグラフィによる分析がようやく終了したところである。最終年度である来年度はHPLCによる精密分析を全サンプルについて行い、結果をとりまとめる。
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