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2003 Fiscal Year Annual Research Report

環境修復への利用をめざした腐植物質のキャラクタリゼーション

Research Project

Project/Area Number 15580045
Research InstitutionHirosaki University

Principal Investigator

青山 正和  弘前大学, 農学生命科学部, 教授 (60150950)

Keywords腐植物質 / 腐植酸 / フルボ酸 / 親水性 / 疎水性 / 逆相液体クロマトグラフィー / 環境修復
Research Abstract

腐植物質の親水性と疎水性の程度は、環境汚染物質の吸着・固定と大きな関係があると考えられる。そこで本研究では、土壌、泥炭、堆きゅう肥、炭化物、地下水および河川水から調製した腐植酸とフルボ酸の粉末試料について高速逆相液体クロマトグラフィーを用いて親水性と疎水性の程度の異なる成分のプロファイルを作成し、給源の異なる腐植物質のキャラクタリゼーションを行った。ポリマー系モノリスカラムを用いてpH勾配とアセトニトリル濃度勾配をかけて高速逆相液体クロマトグラフィーを行うと、腐植物質は親水性と疎水性の程度の異なる5つの腐植成分、I〜Vに分かれた。得られた腐植成分のプロファイルを用いて主成分分析を行い、主成分1と主成分2の得点をプロットすると、腐植酸とフルボ酸は明らかに区別され、腐植酸はA型、Rp型およびB型・P型が明確に区別された。
炭化物腐植酸はA型腐植酸の領域に含まれ、水溶性腐植酸は他の腐植酸およびフルボ酸とはやや離れていた。腐植成分のプロファイルに基づくと、フルボ酸はその起源に関わらず、もっとも疎水性の強い成分Vを全くもしくはほとんどもたず、親水性が非常に強いことが示された。また、水溶性腐植酸もフルボ酸ほどではないが、親水性が強かった。一方、Rp型腐植酸は成分Vを多く含んで親水性成分の割合が少なく、非常に疎水性が強いことが認められた。A型、B型およびP型腐植酸は、フルボ酸とRp型腐植酸の中間的性質を示し、A型腐植酸は単位炭素量当たりの成分のピーク強度が高いことが特徴的であった。以上のように、本研究で開発した逆相液体クロマトグラフィーを用いると、腐植物質を親水性と疎水性の異なる腐植成分に分離可能であり、この腐植成分のプロファイルから腐植物質のキャラクタリゼーションが可能であることが明らかとなった。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 青山正和: "畑地への石灰系下水汚泥コンポストの施用が土壌の化学性と有機物の性状に及ぼす影響"日本土壌肥料学雑誌. 第74巻・第6号. 749-757 (2003)

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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