2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15580149
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Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
古賀 信也 九州大学, 大学院・農学研究院, 助教授 (20215213)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内海 泰弘 九州大学, 大学院・農学研究院, 助手 (50346839)
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Keywords | スギ / 品種 / 造林木 / 樹幹ヤング率 / 材質 / モデリング |
Research Abstract |
1.昨年度に引き続き,木材学会誌,木材工業,林学会誌等を対象にスギの材質に関わる様々な文献およびデータを収集・整理し,電子情報化を図った.また海外で進められている材質モデルの作成に関する研究情報を収集し,電子情報化を図った. 2.システム収穫表に基づいた人工林管理支援システムと木材材質モデルとの連携を構築するうえで生じると考えられる課題等について検討した. 3.昨年度に引き続き愛媛大学米野々演習林,宮崎大学田野演習林に試験植栽されている同一クローンのスギ精英樹100本(30年生)および大分県湯布院町のスギ品種試験地に植栽されたスギ品種200本,さらには過去に得られたデータをもとに成長および動的ヤング率データの解析を行い材質モデルの試作を行った. 4.大分県九重町のスギ品種植栽密度試験地から得られたスギ4品種を対象に成長と基礎材質(材密度,ミクロフィブリル傾角,仮道管長,心材・辺材含水率,心材率,未成熟材率,年輪構造)の測定を行い,植栽密度の影響よりも品種(遺伝子型)の影響がきわめて大きいこと,品種によって成長と基礎材質との関係が若干異なることを明らかにした.それらをふまえスギの材質モデル構築には品種の同定をいかに実施するかがきわめて重要であることを指摘した. 5.分担者と今年度の研究経過報告および本研究課題のとりまとめについて協議し,研究成果報告書を作成した.
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Research Products
(2 results)