2005 Fiscal Year Annual Research Report
牧草糖含量の変動に対応した高品質サイレージ調製技術の確立
Project/Area Number |
15580238
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
増子 孝義 東京農業大学, 生物産業学部, 教授 (50123063)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蔡 義民 畜産草地研究所, 家畜生産管理部, 室長 (80355114)
相馬 幸作 東京農業大学, 生物産業学部, 講師 (70408657)
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Keywords | 糖含量 / WSC含量 / チモシー / 牧草成分 / 土壌成分 / 土壌タイプ / アンスロン法 / 近赤外分析法 |
Research Abstract |
平成17年度は申請書の研究計画に沿って三つの実験を行った。それぞれの研究成果は以下の通りである。 実験1:牧草249点を供試し、WSC含量をアンスロン法と近赤外分析法(1100〜2500nmの波長域の吸光度)により測定した。50点を精度検定用に使用し、残り199点から105点を抽出したmPLS法で作成した検量線の精度が高かった。 実験2:上川支庁管内酪農家23戸の26草地から、牧草36点と土壌36点を採取した。土壌タイプ1(低地土:牧草22点)および土壌タイプ4(台地土:牧草14点)のWSC含量の平均値は、それぞれ乾物中5.49%、4.94%であった。土壌タイプ1と4において、WSC含量は牧草のNFC含量との間に正の相関、P含量との間に負の相関が認められ、さらに、有意な直線的関係があった。土壌タイプ4において、WSC含量は土壌のリン酸吸収係数およびCECとの間に負の相関が認められ、さらに、有意な直線的関係があった。 実験3:十勝支庁管内酪農家37戸の58草地から、牧草43点、土壌25点を採取した。土壌タイプ3(火山性土)牧草41点のWSC含量の平均値は、乾物中4.80%であった。土壌タイプ3において、WSC含量は牧草のTDN含量およびOCC含量との間に正の相関、OCW含量、NDF含量、Ob含量およびK含量との間に負の相関が認められ、さらに、有意な直線的関係があった。土壌タイプ3において、WSC含量は土壌のpH、交換性CaO濃度、交換性MgO濃度、石灰飽和度および塩基飽和度との間に正の相関が認められ、さらに、有意な直線的関係があった。 牧草のWSC含量とそれらから調製されたサイレージの発酵品質との関係は14点を調べたが、pH、乳酸含量、NH_4-N含量およびVスコアーとの間に有意な相関係数が得られなかった。
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Research Products
(3 results)