2005 Fiscal Year Annual Research Report
土着の土壌動物および土壌微生物を利用した堆肥の製造およびその効果
Project/Area Number |
15580242
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Research Institution | miyagi university |
Principal Investigator |
大竹 秀男 宮城大学, 食産業学部, 教授 (20191942)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠藤 征彦 宮城県農業短期大学, 園芸科, 教授 (00341727)
井上 達志 宮城大学, 食産業学部, 助教授 (20264351)
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Keywords | 虫堆肥 / 土壌動物 / センチュウ / レタス / トビムシ類 / ダニ類 |
Research Abstract |
野菜に対する虫堆肥の施用効果を見るため、春から秋にかけてレタスを連作した圃場において土壌動物とセンチュウについて調査した。処理区は、無施用区、堆肥区(市販堆肥)、落葉堆肥区および虫堆肥区の4処理区の2反復で行った。1区当たりの堆肥施用量は、落葉堆肥は1作目2t/10a、2作目1.5t/10aとし、市販堆肥および虫堆肥は1作目3t/10a、2作目2t/10aとした。レタスの1作目は、5月2日に定植し、6月22日に収穫、2作目は7月8日定植し、8月11日に収穫した。土壌動物およびセンチュウは、4月29日、6月30日、9月26日に、各処理区から3点の計24点土壌を採取し調査した。土壌動物はツルグレン装置により、センチュウはベールマン装置により抽出した。供試堆肥中の土壌動物個体数(/300g)は、落葉堆肥(1,586個体)>虫堆肥(1,079個体)>市販堆肥(14個体)の順で、土壌動物の構成をみると虫堆肥はトビムシ類が、落葉堆肥はダニ類が多かった。1作目のレタス収量は、全重では虫堆肥区で多かったが、結球重では各堆肥区とも無施用区に劣った。2作目の全重収量は、虫堆肥区>堆肥区>無施用区>落葉堆肥区の順で高かった。土壌動物個体数(/400cm^2)は、4月には238〜365個体であったが、6月には885〜1,247個体に増加した。しかし、9月には堆肥区では増加したが、その他の区では減少した。一方、センチュウ個体数(/100g)は、処理前の4月には873〜1,125個体であったのに対し、6月には966〜1,396個体と、落葉堆肥区で若干減少したが、その他の区では増加した。しかし、9月には、無施用区(931個体)>落葉堆肥区(797個体)>堆肥区(741個体)>虫堆肥区(718個体)の順となり、無施用区以外の処理区では顕著に減少した。
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Research Products
(1 results)