2003 Fiscal Year Annual Research Report
西ナイルウイルスの日本上陸に備えた、蚊における新しい感染防御システムの開発
Project/Area Number |
15580270
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Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
Principal Investigator |
水谷 哲也 国立感染症研究所, ウイルス第一部, 主任研究官 (70281681)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
倉根 一郎 国立感染症研究所, ウイルス第一部, 部長 (90278656)
苅和 宏明 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 助教授 (70224714)
江下 優樹 大分医科大学, 医学部, 助教授 (10082223)
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Keywords | 蚊 / JNK / 2本鎖RNA / RNAi法 |
Research Abstract |
本研究の目的は、蚊の発育におけるJNKの役割を明らかにし、JNKの阻害剤(RNAiなど)により蚊の発育を抑制することである。平成15年度の研究から以下のことが明らかとなった。 1.JNKの阻害剤(SP600125)をぼうふら(1齢幼虫)に与えることにより、発育を阻害するばかりでなく、2齢幼虫になることができずに死亡する固体が激増した。このことはJNKが蚊の発育に重要な役割をはたしていることを示している。 2.リポポリサッカライド(LPS)を蚊の細胞に添加すると、JNKが活性化することを示したが、LPSの刺激により分泌されてくるタンパク質の遺伝子を同定した。その中には、新しい遺伝子が含まれていた。 3.JNKや上記の新規遺伝子についてのRNAi法を実施するために、現在、条件を検討中である。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] T.Mizutani(水谷哲也): "Involvement of the JNK-like protein of the Aedes albopictus mosquito cell line, C6/36, in phagocytosis, endocytosis and infection of West Nile virus"Insect Molecular Biology. 12(5). 491-499 (2003)