2004 Fiscal Year Annual Research Report
分岐糖構造を有する4'-チオヌクレオシドの合成とその血管新生阻害作用に関する研究
Project/Area Number |
15590100
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
原口 一広 昭和大学, 薬学部, 助教授 (10218638)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 博道 昭和大学, 薬学部, 教授 (50109477)
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Keywords | ヌクレオシド / グリカール / チオグリコシル化反応 / チミジン / リチム化反応 / 還元 / 抗ウイルス作用 |
Research Abstract |
3,5-O-(テトライソプロピルジシロキサン-1,3-ジイル)-4-チオフラノイドグリカール(1)の1位を保護する目的で、リチウム ジイソプロピルアミドによるリチウム化と引続くベンゼンスルホニルクロリドとの反応により、1-クロログリカール(2)を合成した。次に、2をリチウム2,2,6,6-テトラメチルピペリジドによりリチウム化を行った後、生成した2-リチオ体と炭素求電子剤との反応により、1-クロロ-2-炭素置換グリカール3を得た。次に、グリカール3をBirch還元に付すことにより、1位の脱保護を行いグリコシル化における糖供与体となる2-炭素置換グリカール4を得た。グリカール4とシリル化された核酸塩基をフェニルセレネニルクロリド(PhSeCl)の存在下で反応させたところ、効率良くグリコシル化反応が進行し、目的とする4'-チオヌクレオシドのβ-アノマーを高い立体選択性で得る事ができた。本研究では、核酸塩基としてチミンおよびシトシンき用い、対応する4'-チオチミジンおよび2'-デオキ-4'-チオシチジン誘導体の合成を行った。得られたグリコシル化成績体は、2'位のフェニルセレノ基あるいはヨウ素置換基のラジカル還元を行い、最後に水酸基の脱保護を行う事により、標的化合物である2'-β-炭素置換-2'-デオキシ-4'-チオヌクレオシドの合成を達成した。
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Research Products
(3 results)