2004 Fiscal Year Annual Research Report
創薬のための薬物の物性評価・予測システムの構築とその基礎研究
Project/Area Number |
15590105
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Research Institution | Kobe Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
山上 知佐子 神戸薬科大学, 薬学部, 助教授 (20140410)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本橋 範子 神戸薬科大学, 薬学部, 助教授 (60068343)
赤松 美紀 京都大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (70183134)
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Keywords | 構造活性相関 / 疎水性パラメータ / 電子的パラメータ / 立体パラメータ / 予測システム |
Research Abstract |
1.log Pのデータ蓄積と予測法の確立(続き) 昨年度の研究において、フェノール誘導体(モノ置換体)のlog P値をクロロホルム(CL)/水(W)系で測定し、オクタノール(oct)系のlog P値との相関関係を、近年我々が開発したH-acceptor parameterS_<HA>を用いて定量的に解析したところ次の相関式を得た.(σ^ο:電子的置換基定数) LogP_<CL>=1.050log P_<oct>-1.172σ^ο+0.754S_<HA>-1.968(n=23,r=0.974,s=0.113,F=115) 今年度はブチルエーテル(E)/水(W)系のLogP値を測定して同様の解析を試みたところ、同じ一般式で解析でき、次の良好な相関式が得られた. log P_E=1.188log P_<oct>-0.280σ^ο-0.298S_<HA>-0.488(n=23,r=0.990,s=0.084,F=311) 両式の係数の差はクロロホルム(H-donor)とブチルエーテル(H-acceptor)の水素結合効果の差をよく説明し、S_<HA>がすぐれた水素結合parameterであることが示された.→論文4 2.電子的・立体的parameterの予測と活性値解析への適用 フェノール化合物であるHydroxybenzalacetoneの抗酸化活性(IC_<50>)を測定し、化合物の物理化学的パラメータを用いて解析したところ、次に示すように電子的パラメータ(σ^+)とOH基のオルト置換基の立体パラメータ(Es)で表現できることがわかった。 -logIC_<50>=ρσ^++eEs+const. σ^+,Esはともに経験的parameterであるためMO等計算により、これらのparameterを予測する方法を検討した結果、σ^+はE_<HOMO>(HOMO-Energy)とF_<H,O>(Frontier electron density on OH)で、EsはCOMFA解析によるsteric fieldで表現でき、計算のみにより活性値の解析が可能であることが示された. -logIC_<50>=eE_<HOMO> + fΣ F_<H,O> + [CoMFA steric field] + const. → 論文1,3
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Research Products
(5 results)