2003 Fiscal Year Annual Research Report
味覚センサを用いたアミノ酸・塩基性薬物の理論的苦味マスキング設計
Project/Area Number |
15590146
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
内田 享弘 武庫川女子大学, 薬学部, 教授 (70203536)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池崎 秀和 インテリジェントセンサーテクノロジー株式会社, 主席研究員
宮永 陽子 武庫川女子大学, 薬学部, 助手 (10360265)
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Keywords | 味センサ / 苦味 / 医薬品 / アミノ酸 / 抗生剤 / 懸濁液 |
Research Abstract |
本研究課題では、医薬品の苦味を客観的に評価するため、マルチチャネル型味センサを用いてアミノ酸を含めた各種医薬の苦味強度の推定値を求め、医薬品の苦味の定量化を行うことを目的とする。 塩基性薬物である抗生剤については、9種抗生剤の苦味を味センサで予測し、マクロライド系薬剤の苦味について定量的に予測した。センサの推定値とHPLC法(本科研費用で購入した装置利用)で評価した値が良好な一致をみた事実を報告した(文献上段)。 とくに、マクロライド系薬剤のクラリスロマシインについては各種懸濁試料について味センサで苦味を予測し、抗生剤の懸濁溶液についてセンサが有効なこと、懸濁液の苦味はそのなかの溶解型の薬物によることを確認した(文献中段)。 また、アミノ酸については苦味が強く各種肝不全の患者やスポーツ飲料にも高濃度含まれているBCAA類についても、服用時の水の影響、フレーバー添加の影響を3次元的図を作成することに成功した(文献下段)。 以上のように、塩基性薬物・アミノ酸製剤の苦味についてセンサで予測し、その成果については上述のように学術雑誌に掲載済みである。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Takahiro Uchida et al.: "Evaluation of the bitterness of antibiotics using a taste sensor"J.Pharm.Pharmacol.. 55. 1479-1485 (2003)
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[Publications] Atsu Tnigake et al.: "The Bitterness Intensity of Clarithromycin Evaluated by a Taste Sensor"Chem.Pharm.Bull.. 51・11. 1241-1245 (2003)
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[Publications] Yohko Miyanaga et al.: "Quantitative Prediction of the Bitterness Suppression of Elemental Diets by Various Flavors Using a Taste Sensor"Pharm.Res.. 20・12. 1932-1938 (2003)