2004 Fiscal Year Annual Research Report
胃底腺壁細胞の酸分泌能に関する超微形態と細胞要素の相関の細胞生物学的動態解析
Project/Area Number |
15590164
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
津山 新一郎 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (30041346)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 隆雄 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (10041336)
村田 長芳 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (60020765)
新田 哲也 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (10325813)
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Keywords | 胃底腺 / 壁細胞 / プロトンポンプ / 胃塩酸分泌 / 休止 / エズリン / クロライドチャンネル / 腺内分布 |
Research Abstract |
前年度に (1)光顕的プロパン急速凍結/凍結置換/パラフィン包埋試料の抗H^+K^+-ATPase抗体免疫染色. (2)電顕的高圧凍結/凍結置換/Epon樹脂包埋試料による給食・絶食時の超微形態の実験群間での比較. (3)プロトンポンプ:H^+K^+-ATPase、エズリン、アクチン免疫染色の相互比較による腺内部位の特定. の結果、プロトンポンプαおまびβサブユニット、リン酸化エズリン分子の介在とアクチン分子の働きが壁細胞形態変化に関与している事を示唆する組織化学的データ、GS・I-B_4レクチン染色陽性壁細胞とH^+K^+-ATPase・βサブユニットの腺内分布の相関に対する結果を踏まえて、 本年度はさらに『位置と機能の関係』を明らかにする為に、 (1)光顕的に連続切片,ミラー切片によるプロトンポンプとエズリン,クロライドチャンネルの免疫染色・相互比較. (2)電顕的に細胞内分泌細管の3D-電顕による再構築. (3)無処置・給食/絶食、薬剤処理・分泌刺激/抑制、対照・自由給食/絶食等のラットの頭数増. を行い、この時点までに得られた研究結果を公表した。 抗クロライドチャンネル抗体免疫染色、プロトンポンプ免疫染色とリン酸化エズリン免疫染色を連続切片を用いて対応させると胃底腺頚部域から腺上部1/3がよく染められる事から、『腺内の位置と機能の関係』がより明らかになった。この事は平成17年6月の国際顕微鏡学会(金沢)、8月の国際解剖学会(京都)等で発表し、現在論文の投稿中である。また超微形態学的観察で電顕三次元復構法により細胞内分泌細管の三次元復構を新たな三次元復構解析ソフトで行い三次元再構築の新しいデータを得た。 さらに解析をすすめ『細胞の超微形態と機能の関係』を明らかにする為、超微形態レベルの免疫組織化学染色等により追求を進める予定である。
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Research Products
(1 results)