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2003 Fiscal Year Annual Research Report

胃-肝臓におけるステロイド代謝連関による生体制御機構の分子形態学的解析

Research Project

Project/Area Number 15590167
Research InstitutionWakayama Medical University

Principal Investigator

鶴尾 吉宏  和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (90207449)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 白澤 信行  山形大学, 医学部, 助教授 (40133392)
伊藤 隆雄  和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (30315931)
上山 敬司  和歌山県立医科大学, 医学部, 助教授 (50264875)
Keywords胃 / 肝臓 / アロマターゼ / エストロゲン / ステロイド / 代謝酵素 / ラット / 門脈
Research Abstract

我々は、これまでにラットを用いた研究(Endocrinology 143:3162-3170,2002)で、摂取した食物を消化する消化管の一つとして考えられていた胃から、女性ホルモンであるエストラジオールが門脈血中に多量に分泌され、胃酸の分泌細胞として知られている壁細胞には、エストロゲン合成酵素であるアロマターゼの蛋白およびmRNAが存在し、高い酵素活性を示してエストロゲンを合成・分泌していることを、免疫組織化学、電子顕微鏡、in situ hybridization、RT-PCR、薄層クロマトグラフィー、GC-MS法など各種の手法を用いて明らかにしている。本年度は、この結果をふまえて、ラット胃でのステロイドの代謝経路の全体像を明らかにするために、ステロイド代謝酵素のmRNA局在と発現とともに、胃から門脈血中にエストロゲン以外にどのようなステロイドが分泌されているかを調べた。その結果、雄ラットの胃ではP450_<17α>、17β-HSD type III、P450_<arom>が主として発現し、これら3種の酵素が壁細胞に局在することを見出した。17β-HSD type II、5α-reductase type I、3α-HSDの発現は弱く、P450_<scc>、3β-HSD、P450_<c21>、P450_<11β>、P450_<AS>の発現は認められなかった。動脈血中には、プロゲステロンとテストステロンの濃度が高く、門脈血中には、17β-エストラジオールとエストロンの濃度が高かった。アンドロステンジオン濃度は、動静脈間で差がなかった。以上の所見から、ラット胃では、壁細胞が、動脈血中のプロゲステロン、あるいはテストステロンまたはアンドロステンジオンから17β-エストラジオールとエストロンを合成し、門脈血中に放出していることが明らかとなった(Life Sci 74:2327-2337,2004)。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Ueyama T: "Estrogen-producing steroidogenic pathways in parietal cells of the rat gastric mucosa"Life Sciences. 74. 2327-2337 (2004)

  • [Publications] Ueyama T: "Estrogen attenuates the emotional stress-induced cardiac responses in the animal model of Tako-Tsubo (Ampulla) cardiomyopathy"J.Cardiovascular Pharmacology. 42(Suppl.1). S117-S119 (2003)

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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